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日本オープンゴルフ選手権競技 2003

初の日本タイトルは、いつも勇気を与えてくれる大親友へのメッセージ

今週、豪州出身のプロキャディを起用した。ハーデンさんの仕事ぶりは期待以上で、「コースチェック、ラインの読み、励みになる言葉など、すべての面で助けられました」
先週9日、35歳の誕生日を迎えた。その夜、一通のメールが届いた。アメリカの丸山 茂樹からだった。
「長いこと選手をやっていれば、そういうこともある。圭ちゃんが、苦しんでいると きに僕は何もして あげられないけれど、そのうちきっと良くなるから頑張ろう」。

イップスに悩む深堀の苦しみを汲んで、そんな内容のメッセージを送ってくれたの だ。
その友人がいま、米ツアーのクライスラー・クラシック3日目を終えて、2位と3打差 の トップに立ってい る(日本時間の19日現在)。最終日を迎えた朝に、その朗報を知った深堀の闘志は、 がぜん燃えさかっ た。

「すごく明るく見えて、悩みを抱えているときの落ち込み方は、ハンパじゃない」と は、深堀の丸山評 だ。そんな幾多の苦難も懸命に乗り越えて、世界の舞台で孤軍奮闘する大親友を、尊 敬の中に少し悔し さの混じった気持ちで、いつも見ていた。活躍を目にするたびに、深堀も、大きなパ ワーももらってい たのだ。
彼より1日お先に公式戦初Vを決めて、恩人に、今度は勇気を与える番だ。

「僕の今日の優勝を見て、きっとマルも明日、勝ってくれると思うから」。

日本オープンチャンピオンには、5年間のシード権が与えられる。これで深堀も、心 おきなく世界へと 羽ばたいていける。夢はもちろん、米ツアー。

この優勝は、
“マルよ、待ってろ!”
今までずっと遅れをとっていた恩人への、メッセージでもある。

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