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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007
今大会の上位4人に全英切符
3日目に単独首位に立っていたドンファンは文句なしの“一番手”となるが、問題は2位タイにつけていた6人だった。
最終成績で同スコアで並んだ場合の権利獲得者は、最終ラウンドのスコア上位者→第3ラウンドのスコア上位者→第2ラウンドのスコア上位者→最終ラウンドの18番ホールからのカウントバックで決定されることになっていた。
これにより、最終成績にあたる第3ラウンドで64をマークした谷原が2番手、ということになるはずだったが谷原は、昨年の全英オープン5位の資格ですでに権利を持っていた。
よって、第3ラウンドに66をマークした武藤俊憲に繰り下がった。
続く3番手は第2ラウンドで71をマークした佐藤えいちが、さらに最後の4番手は第3、第2ラウンドがいずれも同スコアだった韓国の李丞鎬(イ スンホ)と台湾の林根基(りんこんき)のうち、第3ラウンドの18番でバーディを奪っていた李が出場権を獲得した。
林と、やはり2位タイにつけていた富田雅哉があと一歩というところで権利を逃すことになったが、もし最終ラウンドが再開されていたらどうなっていたか・・・。
そしてそれは、最終ラウンドの一時中断時点で2位タイにつけていた藤田寛之も同じだった。
「この霧の中、誰よりもプレーしたかったのは僕」。
思いがけない形で目標をくじかれた悔しさを、藤田はそう表現した。
だからといって、藤田らが上位4人による出場権が取れていたという保証はどこにもないが、それでもつい「もし中止になっていなかったら・・・」と、考えてしまうのが人情というものだろう。
特に藤田は今季これまで初日に好スタートを切りながら、最終日にスコアを崩すパターンが続いていただけに「今度こそ」という気持ちが強かった。
しかし念願のメジャー切符までもが深い霧の中にのみこまれ「いつか、良いことがきっとあると思って頑張るしかない」と、気を取り直すので精一杯。
富田も「まあ、しょうがないでしょう」と、あえてサバサバと答えた。
「結局、3日目の16番に伸ばせなかったことがこういうところに出るってこと」。
想像の中でしかない可能性を打ち消すように、淡々と話した。