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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007

近藤智弘が全英オープン日本予選ランキング1位の資格で初のメジャー切符を獲得

悪天候のため、クラブハウスで行われた表彰式で、R&Aの方から受け取った全英オープンの選手証をしげしげと見詰める
本人は「今週は、最後まで気を緩めずにやる」と話していたが実は、予選2日目終了時点ですでに、初のメジャー切符は確定していた。
全英オープン日本予選ランク2位につけていた伊澤が、77を打ってまさかの予選落ち。

それまでの対象4試合で3056万円を稼ぎ、ランクトップを走っていた近藤を抜く可能性のある選手はいなくなった。この時点で、近藤の出場が決定していた。

昨年まで、この全英オープン日本予選最終戦の会場は、岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部だった。
しかし、2つの大会が手を結んだことで、今年はここ兵庫県のよみうりカントリークラブが会場となり、近藤には胃が痛い日が続いていた。

「ツアーの中でも、もっとも苦手なコースのひとつだった」からだ。
それだけに、何事もなく出場が決まって「ホっとした」と胸を撫で下ろす。

と、同時にがぜんやる気がみなぎってくる。
やはり昨年のこの大会だった。
全英オープン日本予選ランクの資格による出場権の最後の一席を争って、わずか30万円差で武藤俊憲に敗れて涙をのんだ。

今年は「絶対にリベンジする」と、3月にシンガポールで行われた全英オープンのアジア予選に挑戦するなど、当初から初のメジャー参戦を目標にしていただけに「素直に嬉しい!」と、声も弾む。

すでに心は今年の会場のカーヌスティに飛んでいる。
ここで行われた前回の99年大会で、ジャン・バン・デ・ベルデが18番で7を打った悲劇のシーンは記憶にあるが、コース自体の印象はほとんど残っていない。
「さっそく、そのときのビデオを取り寄せたり、ホテルの手配もはじめている」という。
「全英オープンは出場枠もそうだし、日本人に一番チャンスがあるメジャーという印象がある。楽しみたいのはもちろん、それだけじゃつまらないので結果を出したい」と、来月の渡英を前に、早くもやる気をみなぎらせた。

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