Prospectus
2003
[スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ 開催趣意書]
日本ゴルフツアー機構は、高年齢化しつつある、一般ゴルフプレーヤーやトーナメントファンの現況を、長期的な視点から改善するべく、小学校低学年の子供達に的を絞り、ゴルフ人口の若年層拡大を図る目的で、小さな子供でも容易に習得できる、スナッグゴルフの用具セットを、全国の小学校30校に寄贈しました。ゴルフが野球、サッカーと同じスタートラインに立てるように、運動を覚え始める小学校1年生から3年生を対象にし、今回の寄贈でゴルフを体験した子供達が、将来ゴルファーとなって、トーナメントをテレビや会場で観戦したり、実際のトーナメントに出場するツアープレーヤーに育ってもらいたいという願いがあります。
スナッグゴルフは、テニスボールより一回り小さいボールを、プラスチック製の大きなヘッドのクラブで打つ、アメリカで開発されたニュースポーツで、広い敷地を必要とせず、クラブも軽く安全で、比較的容易にゴルフを習得できます。ボールの重さはゴルフボールと同じなので、打感はゴルフにとてもよく似ており、将来、本物のゴルフに移行した際には、その感覚が役立つことになります。
小学校に寄贈した理由は、個人では単体で完結してしまいますが、学校ならば長く継承してもらえるからです。今回寄贈した30校の全児童数は4月現在で9,067名です。毎年卒業生があり新入学生が入る小学校では、この数年で、計り知れない人数の子供たちが、ゴルフというスポーツに接することになります。
ゴルフは野球やサッカーなどの様に、小学校の体育授業に取り入れられておらず、中学校でもごく一部で課外活動が行われている程度で、高校になってようやくクラブ活動が行なわれるといった現状で、大人になって始める人がほとんどなため、ゴルフ人口を増やすには最初からハンディがあります。また、野球、サッカーは男の子に片寄りがちになりますが、ゴルフは女の子でも無理なくプレーできます。更に、チームプレーの競技が体育授業には多い中で、ゴルフは個人競技であり、繰り返し練習することで、がんばった分だけ結果が現れる点は、勉強と共通する部分があります。チームプレーでの協調性とは別に、ゴルフは自分で努力し、自らジャッジするスポーツですので、自己管理能力も身につきます。
本対抗戦は、その集大成となる努力の結果を、チームワークも必要とする対抗戦によって発揮して頂くことを目的としています。