▶ EVENTS TO DATE
https://www.owgr.com/events-to-date
日本のツアーで戦っているA選手とヨーロッパツアーで戦っているB選手は、現在どちらの選手の方が強いの?
私が好きなC選手は、今世界の中ではどの位の実力なのかしら?
これらの疑問に答えるのが、オフィシャルワールドゴルフランキング(以下OWGR)です。
1986年から施行されているOWGRは、その間幾度となく改良が加えられ、現在のシステムになった訳ですが、より正確で公平なランキングにするためにその算出方法は非常に複雑なものになっています。
OWGRの政策・運営会議の構成メンバーになっているのは、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラレイジア・南アフリカ・アジア・日本の各プロツアーから成っている「インターナショナル・フェデレーション・オブ・PGAツアーズ(以下フェデレーション)」と4大メジャートーナメントを主催している、オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブ(マスターズ)・全米ゴルフ協会(全米オープン)・R&A(全英オープン)・全米プロゴルフ協会(全米プロ)等です。それに併せて、4つあるワールドゴルフチャンピオンシップ(以下WGC)とマスターズ・トーナメント、全米オープン、全英オープン等の出場資格の中にはOWGR上位者というカテゴリーが入っています。
また出場資格には明記されていないが、全米プロゴルフ選手権でも特別承認選手の選考基準としてこのOWGRを用いています。
もっとも、これらの大会は世界のトップの選手たちによって争われるので、出場資格にOWGRを使うのは当然のことといえるでしょう。
OWGRの基本は、出場する大会の選手層(フィールド)によってその大会に与えられるポイントが決定し、選手がその大会の最終順位によって獲得したポイントを出場試合数で割って平均を出して、1週毎にランク付けを行うというものです。
ポイントの対象となるトーナメントは、4大メジャーやWGC、フェデレーション加盟ツアーの賞金ランキング加算競技の他に、カナダツアー、コーン・フェリーツアーツアー(アメリカ2部ツアー)、チャレンジツアー(ヨーロッパ2部ツアー)、チャイナツアーやコリアンツアー等、もちろん日本の2部ツアーでもあるABEMAツアーにもポイントが与えられます。 2022年からは各プロツアーに設定されるミニマムポイントも撤廃され、さらに公平性、正確性が増すことになるでしょう。
メジャー競技やWGCへの出場資格にこのOWGRが使われるようになり、ますますOWGRの重要性は高まり、選手間やメディアでも大きな関心となっています。 またフェデレーション会議やOWGR会議でも、より正確でフェアなランキングにするための討議が常に交わされています。