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笑顔の似合う河野晃一郎が登場!(3月8日)

毎年、ジャパンゴルフツアー選手会のメンバーたちが、社会貢献活動の一環として、子供たちにゴルフの楽しさや素晴らしさ、そして夢を持つことの大切さを伝える目的で、オフシーズンに全国の小学校をリレー方式で訪問する“ゴルフ伝道の旅”。
2012年は、栃木を皮切りに千葉、広島、宮城、山形と既に5県の小学校訪問を実施しているが、今回の舞台は鳥取。
というのは、今年7月に、鳥取県の大山ゴルフクラブで開催される、JGTOチャレンジトーナメント「大山GC・JGTOチャレンジIII」における地域貢献活動の一環として、ゴルフ場近隣の小学校にスナッグゴルフ・スクールセットが寄贈されることになったからである。大山にまだ雪が残る3月8日(木)、2日前にアメリカのサンディエゴで合宿を終え、帰国したばかりの河野晃一郎が、伯耆(ほうき)町立八郷小学校を訪問した。
本校は鳥取県の西部に位置し、東に大山を仰ぎ、西に弓ヶ浜半島を望む抜群のロケーションにある。

河野と言えば、どんな時でも、たとえピンチになっても笑顔だけは忘れない。初優勝を決めた昨年10月の『マイナビABCチャンピオンシップ』の時もそうだったが、大事な場面でまさかのミスショットの時にも、笑顔を浮かべてピンチを切り抜けた姿はまだ記憶に新しく、多くのゴルフファンを魅了した。「笑っていればテンションが上がる。明るくしていれば結果もよくなる」と日頃から口にしている。

河野は個人でも社会貢献活動を積極的に行っている。昨年末には2年連続で財団法人日本盲導犬協会にチャリティ金50万円を、さらに今年1月には母校の山梨県笛吹市立石和中学校を訪れ、昨年10月に優勝した際の副賞「こしひかり」のお米180㎏を寄贈している。

今回、プロから直々にレッスンを受けるのは、八郷小学校3〜5年生の42名の子供たち。
アメリカ合宿の疲れを見せず笑顔で現れた河野は、校庭できちんと整列して待つ子供たちから、大きな拍手で温かく迎えられた。
古都(ふるいち)校長先生、そして応援にかけつけてくださった大山ゴルフクラブの福田支配人のご挨拶のあと、まずスナッグゴルフの贈呈セレモニーが行われ、河野から代表児童2名へスナッグゴルフセットが手渡された。
用具の説明のあと、プロがデモンストレーションで迫力あるフルショットを披露。
目の前にそびえたつ大山を目がけて高々と飛んでいくボールに、「わぁーすごい!ナイスショット!あんなに飛ぶんだー」と子供たちは大興奮!
次は自分の番と、さっそくやる気満々の子供たちは6グループに分かれ、パット、チップショット、ピッチショット、フルショットを熱心に練習。初めて用具を手にした子供たちばかりだったので、河野はクラブの握り方、姿勢から、丁寧に手取り足取り指導。「おー、うまいうまい、10点満点!」「そうそうOK!」「よーし、もう1回打ってみよう」とひとりひとりに声をかけ、時折屈んで優しく子供の顔を覗き込む。
練習の成果を試すゲームを行うと、一生懸命な子供たちの熱気は最高潮に。チームごとに「がんばれ!」「行け行けー」と元気いっぱいの声援が飛び交い、優勝したチームはご褒美にプロとハイタッチができて大喜び!
そして最後には、ジャンケンで選ばれた3年生のれんくんとゆいちゃんがプロと直接対決するなど、大盛り上がりの95分間だった。
プロに教えてもらった子供たちはみんな笑顔で、「スナッグゴルフは難しいけど、とても楽しかった」「河野プロは優しくてかっこよかった!」「またスナッグゴルフをやって全国大会に行きたい」と口を揃えた。

河野は、「鳥取は初めてだけれど、大山が地元山梨の富士山に似ているし、親しみやすい感じ。八郷小学校の子供たちはとても元気で楽しくて、みんなに出会えてこちらも元気をもらいました。ゴルフは年代を重ねても楽しめるスポーツなので、10歳くらいのみんなにはこれから20年でも30年でもずっと楽しんでくれたらと思う。スナッグゴルフは体育館でも校庭でも、また1人でも何人でも手軽にできるところがいい。今日ゴルフの楽しさは伝わってくれたかな」と地方局のTVインタビューに応えた。

そして実技講習の後は、4・5年生30人と一緒に、中学生以来15年ぶりの給食。
本日のメニューは、若草ポタージュ、チリビーンズ、シーフードサラダ、ナン、牛乳、苺のデザート。
「どこの出身ですか?」「結婚していますか?」「プロはどのくらい練習していますか?」など子供たちからの質問に笑顔で答えながら、楽しい一時を過ごした。
食事が終わると、恒例のサイン会。
河野は色紙に1人1人の名前を丁寧に入れていたので、普段あまりサインをもらう機会のない子供たちはみんな大喜びし、校長室にまで見せに来ていた。
そんな素直に喜ぶ子供たちの姿に、河野は「嬉しいね。今日ははるばる来た甲斐があったなぁ」とつぶやいた。