恒例となりつつある『ゴルフ伝道師』。一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)が社会貢献活動の一環として、ゴルフをはじめるきっかけ作りを目的に、全国の小学校へスナッグゴルフ用具一式を寄贈していることから、ジャパンゴルフツアー選手会と連動して寄贈先の小学校へツアーメンバーを派遣して、訪れた選手自らがゴルフの楽しさや素晴らしさ、そして夢を持つことの大切さを子供たちに伝える目的で行っている取り組みだ。
今回、スナッグゴルフ用具一式が寄贈された小学校は、岩手県宮古市立田老第一小学校。そして、『ゴルフ伝道師』として田老第一小学校を訪れたのが今年の『東建ホームメイトカップ』でツアー初優勝を遂げた塚田好宣だ。
3年生、4年生の59名が参加したスナッグゴルフ実技講習。
待ちに待ったプロとのご対面に子供たちの拍手と歓声が鳴りやまない。スナッグゴルフ贈呈式が行われた後、実技講習が始まった。
まずはスナッグゴルフの道具の説明だ。通常のアイアンの役目を果たす“ランチャー”、パターの役目を果たす“ローラー”、そしてゴルフボールと同じ重さの、テニスボールよりも少し小さめの“ボール”の説明を受け、子供たちも早くやってみたいとウズウズしている様子。
パットの練習、チップショットの練習、ピッチショットの練習、フルショットの練習を行う子供たちに、塚田もクラブの握り方からスイングの仕方を指導しながら声を掛けて回っていた。
パット練習では、チームに分かれてゲームを行い優勝チームには塚田とのハイタッチのご褒美。
フルショットの練習の前には、塚田がデモンストレーションとしてフルスイングを披露。後ろからプロのショットを見守る子供たちはプロのスイングに驚くと同時に大声援が湧きあがった。
全てのショットを学んだ実技講習の締めくくりとして行われたのが塚田と子供たちとの実戦形式のミニゲームだ。塚田への挑戦権を獲得する為のジャンケン大会で勝ち残った挑戦者、りきとくんとしゅうとくんが生徒を代表して2打のハンデをもらって塚田と対決した。
りきとくんとしゅうとくんはお友達の声援を受け、緊張の中も奮闘し、りきとくんが9打、しゅうとくんが5打でホールアウト。塚田が4打でホールアウトした為、2打のハンデがあるしゅうとくんが優勝した。
スナッグゴルフを初めて体験した子供たちからは「プロに教えてもらって上手くなれたのでうれしかった」「スナッグゴルフを知らなかったけど練習して上手くなれて良かったです」など、それぞれの感想を発表した。
子供たちの感想を聞いて塚田も、
「今日はみんなと一緒にスナッグゴルフが出来て楽しかったです。みんなも楽しそうにやっていたように見えたので、続けてやってくれると嬉しいです」
と子供たちへエールを送った。