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三ツ城小が2年ぶりの優勝! スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ(7月16日)

地元西郷村長さんのご挨拶は毎年、胸にしみる…

15回目を迎えた今年は各地区予選を勝ち抜いて、史上最多の32校・178人の出場選手を集めて、開催コースの地元福島県、西郷村の佐藤正博・村長は、感極まった。
「こんなにたくさんの皆さんに来ていただいて、原発の風評被害も吹っ飛びます!」。
ここグランディ那須白河ゴルフクラブのNASUコースに会場を移して今年は2年目。
福島の復興も、まだまだ道半ばという時に、昨年は熊本県で大きな地震が起きた。
「私たちも大変な目にあった時、大変お世話になった。すぐに私どもも5人の職員を応援に送った」と、佐藤村長。
それだけに今年は「スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ」の予選会が、初めて熊本県で開催されて、中から3校がこの晴れの日を迎えたことが、佐藤村長にはなおのこと嬉しい。

子どもたちの明るい笑顔こそ、復興の確かな道しるべである。

先月には福岡と大分県で、記録的豪雨による甚大な被害も出た。昨年から九州地方で災害がたて続く中で、今年結成されたプロゴルファーによるドリームチームのメンバー6人のうち5人が、熊本と福岡県のプロであったというのは偶然にせよ、何か感慨深いものがある。

先の豪雨では、孔明の自宅がある飯塚市の山向こうの朝倉市に、甚大な被害が出た。
結婚を機に、初めて行列の親元を離れて福岡市内に住まいを移した北村晃一も、福岡ドーム近くに自宅がある和田章太郎も、特に近辺に被害はなくとも気が気でない日々を過ごした。

2年連続2度目のメンバー入りを果たした永野は、熊本地震でもっとも被害が大きかった、益城町の出身である。初出場の木下康平(きのしたこうへい)は、あのとき合志(こうし)市の実家が倒壊した。大地震の恐怖や不安を経験しているだけに特に、今回は熊本からやってきた3校の子どもたちのことが気にかかった。

お昼ご飯はハウス食品の「めざめるカラダ朝カレー」を大盛りにして、真っ先に熊本県の子どもたちがいるテントに向かった。食事中も常に笑顔ですぐに、スプーンを置いて、本当に沢山の子どもたちのサインに快く応じた。

木下は、初めての出場だったが熊本のみんなとは、初対面ではなかった。スペシャルゲストとして駆けつけた5月の熊本予選で、みんなとすぐに友だちになった。
この日も、開会式の前に合志市立西合志南(こうししりつにしこうしみなみ)小のキャプテン、宮原大空(みやはらそら)くんが、わざわざ挨拶に来てくれて「すごく嬉しかった」と木下は、かっこいいジャックバニーの大会オリジナルキャップをかぶった宮原くんの頭を何度も撫でた。
等賞はかなわずとも見守るお母さんの暖かな声援を受けながら、一生懸命にプレーする宮原くんの姿に感銘を受けた。

子どもたちの健やかな成長を心から願う大勢のみなさんが、今年も大会を支えてくださった。
激戦を勝ち抜いて、2年ぶりの優勝を飾った強豪、広島県の東広島市立三ツ城小学校のみんなには、今年も副賞として、日本ユニシス株式会社からプロすら羨む東京ディズニーリゾート・パスポートが贈られた。

連覇こそ逃したが、茨城県の笠間市立友部小学校6年生の島崎陽之介くんが、全国大会としては史上最小ストロークとなる「21」をマーク。並み居るプロで構成されたドリームチームの面々ですら、武藤の22ストロークが精一杯という中で、力のほどを見せつけた。
また今年は、ホールインワンと、アルバトロスが合わせて21個も!

年々、めざましい技術の向上を見せる中で、日頃の努力と成果を発揮できた子も、残念ながら緊張や体調不良でいつもの力が出し切れなかった子も、支えてくださったたくさんの方々の声援を一身に受けて、一所懸命頑張りました。大会にご協賛くださったすべてのみなさん。大会運営をお手伝い下さったボランティアのみなさん。また今年も北海道から、はるばる沖縄まで全国各地の小学校が参加して、けっして安くはない子どもたちの交通費や宿泊代を捻出してくださった、大勢の支援プロゴルファーのみなさん。

そしてこの晴れの日にこそ子どもたちには心からゴルフを楽しんでもらいたいと、全力プレーで大会を盛り上げてくれたドリームチームのみなさん。
本日は、本当にありがとうございました。


大会全成績は「こちら」をご覧ください。

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