選手宣誓のあとスタートの準備へ
しかし子供達の熱意に押されてか、雨雲の接近が遅れ、最後の組が最終ホー ルをプレーする頃に降り出したものの、予定した9ホールを無事に終了することがで きた。
開会式では、立教小学校のキャプテン、青木公翼くんが元気に選手宣誓をし、スター トに向けて選手たちの緊張感は高まった。
「いくぞ! オッー!」との掛け声で気合を入れる
更に、マンシングウェアオープンKSBカップに遠征中の、東京都出身の横尾要プロか らの激励メッセージが読まれ、試合前の選手たちの気持ちは更に引き締まった。
ディフェンディングチャンピオンの立教小学校は、スタート前にチーム全員、そして 監督とで円陣を組み、「いくぞ! オッー!」という掛け声で気合を入れてスタート ホールに向かった。
自己紹介と握手をしていよいよスタート
この大会はゴルフの技術を競うだけではなく、ゴルフから学ぶことのできる礼儀やマ ナーを習得する目的もあり、スタート前には一緒にラウンドする子供たちが自己紹介 と握手をし、ティショット前には、コースに向かって帽子を取っての一例と、安全配 慮の為に「打ちます」という発声が行なわれた。
緊張のティショット
競技は立教小学校が圧倒的な強さを見せ、2006年の全国大会で東広島市立三城小学校 の記録に並ぶ、大会レコードタイとなる143ストロークで優勝し大会3連覇を達成する とともに、6年連続6度目の全国大会への切符を手にした。
特にキャプテンの青木公翼くんの活躍は顕著で、3番ホール21ヤードでのホールイン ワンを含む、3イーグル、5バーディの25ストローク(11アンダー)でベストスコア賞も もぎ取った。
優勝した立教小学校キャプテンの青木公翼くんは優勝スピーチで、「優勝できてうれ しい。東京都代表として全国大会でもがんばります。」と話すと、雨の中での表彰式 は、拍手と笑顔で沸いた。
立教小学校の酒向誠司(サコウセイジ)先生は、スタート前に選手達に、「まずこの大会に出場できる ことに感謝しなさい」と児童に語り、優勝が決まった後には「これまでは『うまい な』と思ったが今日のプレーを見て『強いな』と感じた。
そして応援してくれるお父 さんお母さん方は、一緒に回る他の学校の児童たちにも、『ナイスショット』と声を かけてくれて、このチームはすばらしいチームであると感じました」と話した。
これまでの予選大会そして全国大会において「緊張」や「ドキドキ」する児童が多く 見られてきたが、この日の予選会で2年生の女の子が、ティショットの前に緊張のあ まり泣き出してしまう出来事があった。
このままスタートするのは無理かと思われた が、その緊張感に打ち勝って、最初のホールのティショットを放つと、ボールは左に 曲がりながらも前に進み、2打目、3打目と、しっかりショットをつなぎパーでホール アウト。
府中CC縄田光俊さんより表彰状が授与された
小学校2年生ながら、仲間と練習して対抗戦に挑み、これまで経験したことがないよ うな重圧に心を押されたかと思うと、それは計り知れないものであっただろうと推測 されるが、それを跳ね飛ばし2ホール目からは笑顔で、しかも、はつらつとプレーを 続け、9ホールをプレーできたことは、この子の人生に大きな自信につながったので はないかと感じた。
キャプテン青木公翼くんの優勝スピーチ
<第4回スナッグゴルフ対抗戦東京地区予選会成績/498ヤード・バー36>
優勝 立教小学校 143ストローク <全国大会への出場権を獲得>
2位 大田区立池雪小学校 198ストローク
3位 多摩市立東寺方小学校 203ストローク
ベストスコア賞
青木公翼 立教小学校4年生 25ストローク
交流の部ベストスコア賞
大塚悠希 大田区立池雪小学校6年生 37ストローク
ホールインワン賞
青木公翼 立教小学校4年生 3番ホール・21ヤード