舞台は、昨年までの西条コースから八本松コースに移され、大幅改造されたドライビ ングレンジにスナッグゴルフコースを特設した。
特設といっても、八本松コースのドライビングレンジには、既に大会を想定したグ リーンが既設されており、いつでもスナッグゴルフの大会が開催できる環境にある。 これは、全国のゴルフ場でも類を見ない特別な配慮でもある。
また、今年の3月8日(日)には、第1回東広島市小学生スナッグゴルフ大会が開催されるなど、すでにその活用が始まっている。
東広島市では、スナッグゴルフの活動のみならず、スナッグゴルフを卒業した児童を 対象とした、ゴルフへのステップアップの仕組みも構築されている。
スナッグゴルフで基礎を学んだ児童は、市内のゴルフ練習場で6回の練習に参加する ことにより、ジュニア会員として登録される。
会員登録された児童は、春と夏に行われる体験ラウンドで、プロと一緒にゴルフ場で の9ホールの体験プレーを行うことにより修了証が発行される。
修了証を得た児童の次のステップは、9ホールの記録会に参加して、上達のレベルに よりAからEまでの5段階の評価が与えられ、AとBのレベルの児童は競技会に出場でき る、という仕組みだ。
そして競技会で更に上達した児童を対象とした選手権の開催構想もあるという。
実態が乏しく箱だけを作る傾向ではなく、実態に伴った仕組み作りが着々と構築され ている。
これらの活動は、一部の組織による取り組みではなく、広島県内のいくつかの組織が 連携をとって推進されている。
それは、広島県ゴルフ連盟、広島県支配人会、広島県プロゴルフ協会、その他、練習 場連盟などの関係団体である。
このように東広島市では、関連組織が一体となった取り組みにより、未来を担う子ど もたちが、ゴルフを学ぶ環境が構築されつつある。
そして、この日に行われた広島地区予選会は、ゴルフ技術のみならず、スタート時に は自己紹介と握手、そしてコースへの一礼が励行され、ゴルフ技術だけではない、エ チケットとマナーも重視した大会となった。
競技は、クラブ員28名を誇る三ツ城小学校が、2位に30ストローク以上の大差をつけ て圧勝し、全国大会シード校の意地を見せ、5年連続5回目の全国大会で優勝を狙う。 続く2位には、2007年12月にスナッグゴルフを導入した、東広島市立板城小学校が入り、初め ての全国大会の切符を手に入れ、チームメンバーは満面の笑みをこぼした。
全国大会進出を決めた両校のキャプテンはスピーチで、「全国大会に出場できてうれ しい。がんばります。」と抱負を語った。
<第4回スナッグゴルフ対抗戦広島地区予選会の成績/515ヤード・パー36>
優勝 東広島市立三ツ城小学校 154ストローク <全国大会シード校への出場権を獲 得>
2位 東広島市立板城小学校 189ストローク <全国大会への出場権を獲得>
3位 東広島市立東西条小学校 194ストローク
4位 東広島市立西条小学校 199ストローク
ベストスコア賞
柳澤慶伍(東広島市立三ツ城小学校4年生) 28ストローク
交流の部5-6年生の部ベストスコア賞
門田虎之(東広島市三ツ城小学校6年生) 25ストローク
交流の部4年生以下の部ベストスコア賞
立石正規(東広島市三ツ城小学校4年生) 28ストローク
ホールインワン賞
石川幹也(東広島市立板城小学校4年生) 7番ホール30ヤード
<予選会にご協力頂いた方々>
広島 カンツリー倶楽部八本松コース 藤本敏昭総支配人
広島カンツリー倶楽部八本松コース 小掛統基支配人
広島県プロゴルフ協会 原満プロ(広島カンツリー倶楽部八本松コース所属)
広島カンツリー倶楽部八本松コース 研修生の皆さん
高陽ゴルフセンター 枝広 美子プロ(LPGA)
フリーカメラマン 浜村和義さん
有限会社アクティヴ 松岡 澄弘さん