出身校の東北福祉大学との縁があり、今回のサマーキャンプの講師として池田に白羽 の矢が立ち、厳しい移動スケジュールではあったが池田は快諾した。
福島県では、東日本大震災の影響で、1年半が経とうという現在も、不自由な生活を 送っている環境から、恒例のサマーキャンプに、自由に屋外で遊べない福島県の子ど もたちを招待することになり、地元の愛媛県を中心とした四国の子どもたちとの交流 会も兼ねて行われることなった。
4泊5日のサマーキャンプのスケジュールの中には、スナッグゴルフの他にも、海水浴 やシーカヤック、人形劇にスイカ割り、座禅や写経など、近隣の佐島や弓削島などを 行き来して行われる、行事がぎっしりと詰まった楽しいイベントだ。
前日に現地入りした福島の子どもたちと、地元の子どもたちとは、顔を合わせてまだ 数時間という環境ではあったが、池田のフルショットで始まったスナッグゴルフ体験 会は、スタートから笑顔が広がり、池田もそれに応えるように噴き出す汗を拭いなが らの熱血指導で、子どもたち一人一人に丁寧に声をかけて楽しませた。
体験会の締めくくりには、福島県代表の同じ名前の勇太くんと、愛媛県代表の唯人く んが、池田から2打のおまけをもらってゲームに挑戦し、実践プレーも体験して楽し んだ。池田の3打に対して唯人くんはおまけを引いて3打、福島の勇太くんは苦戦して の8打だったが、池田と握手をして挨拶をする姿は凛々しさを感じさせた。
体験会を終えた池田は、「福島の子どもたちは思いっきり屋外で遊べず、仮設住宅な どで不自由な生活を送っている。今日は楽しく遊んでいる笑顔を見ることができて良 かった。試合のスケジュールの合間に、被災地に行くことはなかなかできないが、こ ういう機会をいただいたことで、一緒に遊ぶことができた。」と話し、更に、「ガキ の頃は昼間に体を目一杯動かして、そして夜にぐっすり眠ることが大事だから、今日 はそういうふうになってもらえたらいいね。」と自身の子どもの頃の記憶に重ねて子 どもたちの満足度もかみしめた。
池田は体験会を終え、再び船と新幹線を乗り継いで福岡入りし、今週開催のVanaH杯 KBCオーガスタに備え、更に来週月曜日には、震災復興支援イベント「ゴルフで宮城 県を元気に!スナッグゴルフ体験会in岩沼市・名取市」の講師として被災地の子どもたちとス ナッグゴルフを楽しむ予定だ。