これまで何度か天候に恵まれなかったこの大会だか、一年に一回のこの日も、前日までの小春日和とは相反して、しとしと雨の寒い朝を迎え、場所を菊陽町総合体育館に移動しての代替イベントとして行われた。
今回より、小学生に加えて高齢者にも参加を呼びかけ、三世代交流を兼ねたイベントには、過去最多の48人が参加。
残念ながらスナッグゴルフ大会とはならなかったものの、スナッグゴルフのローラー(パター)に加え、ニュースポーツのモルック、ごもくお手玉、シャッフルボード、カーローリングの5種目を、それぞれのチームが巡りまわって得点を競い合った。
どのスポーツもゴルフとは全く異なる種目ではあるが、いずれも繊細な距離感や戦略の組み立てが必要で、ゴルフと共通点の多い部分もあり、木下・坂本ともに、広い世代の町民の方々と密なコミュニケーションをとりながら真剣に優勝を目指してチームが連携した。
優勝したのは、菊陽町の今を引っ張る𠮷本孝寿町長が率いる1組チームで、5種目全てで勝利を重ねての総合優勝で、木下・坂本の直筆サインの入ったゴルフボールを受賞して喜んだ。
菊陽町には、熊本地震からの復興を願い、日本ゴルフツアー機構から市内小学校全校にスナッグゴルフ用具が寄贈•導入されており、導入後は重永亜斗夢、永野竜太郎、宮里優作、宮本勝昌、石川遼などが町のイベントに参加し、ゴルフの普及に努めてきた。
そんな盛り上げもあり、スポーツ推進委員の皆さんが「自分たちで何かイベントを立ち上げよう」とこの大会がスタート。
今では、年に一回のイベントのために、一年間じっくり準備を進めて、委員同士の貴重な交流の機会ともなっているそうだ。
そんな充分な準備もあり、朝からの雨にもあたふたすることなく、代替イベントを計画通りに進めて、この日を心待ちにしていた子どもたちをがっかりさせることなく楽しませた。
参加した木下・坂本も、ゴルフとはまた違う畑で、新しい感性を楽しみながら、町の方々との交流を楽しんだ。
『大会を通して、体力・運動能力の向上やスポーツの楽しさを味わうことなど、子どもたちの健全な育成と世代間交流にも取り組み、参加者相互の融和を図ることを目的とする』
という大会の狙いの通り、ゴルフにニュースポーツにと、楽しいひと時を楽しんだようだ。
尚、全国大会への出場権をかけた、『くまもとスナッグゴルフ大会』は秋に開催が計画されており、この日のイベントに参加した小学生たちは、そこへ向けて練習を重ねていく。