開幕前日の5日水曜日に、公式会見に臨んだ諸星は「森ビル様とBMW様と各企業様の強力なサポートをいただきまして、なんとか準備が整い、今年も大会の日を迎えることができて喜びでいっぱい」などと、まずは真っ先に感謝の思いを伝えた。
ここ茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで大会が行われるようになった2003年から、コースに改良が加えられなかった年は一度もなく、JGTOディレクターの小山俊一によると、今年も最難関の17番ホールで池越えのグリーン手前に新たに難解な傾斜を加えたのは最初、コースの方々からの提案がきっかけだったという。
これにより、ほんの数ヤードのショットミスでも、池につかまるリスクが増したが「よりプレッシャーが高まる改修と思う」と石川遼も、開幕前日の囲み取材で歓迎していた。
「ほんの少しの違いと思いますが、それが1打2打の勝負を分ける可能性も十分にあるチェンジと思う。みんなでこの試合の価値を高めていこうという関係者の皆さんの熱意をすごく感じる。そこは警戒しながらやりたいと思います」(石川)と、かきたてられる。
今年は、ラフが例年より短いという感想をもらす選手も多いが、「ラフに入ればまったくノーチャンス、ではなくて、アグレッシブに攻めればバーディも獲れる可能性が残っている」(JGTOディレクター・小山)というように、それも選手の挑戦欲を引き出す仕掛けのひとつになっている。
ここ数年をかけた木の伐採で、空中のハザードが以前よりも消滅し、視界が開けたことにより、よりコースの美しさが際立つ分、選手たちには今まで見えなかったバンカーなどのハザードや、傾斜がより目につくようになり、かえってプレッシャーが高まった箇所も。
細かなマイナーチェンジを丁寧に繰り返してきたことで、より5年シードのタイトル戦にふさわしい舞台設定へ。
宍戸の森は、今なおますます進化を続けている。
同時に、地域に根付いたゴルフイベントとしての発展と成長も著しい。
開催当初から、地元で続いてきた伝統の夏祭りを大会に誘致するなど、地道な取り組みを続けて来られた特別協賛の森ビルゴルフリゾートでは、このたび地元茨城県笠間市と「ゴルフによるまちづくり」に関する基本協定も締結された。
その一環として、今年は期間中に地元小学生600余人を招待して、校外学習を実施⇒笠間市の小学生が社会学習見学でトーナメントを観戦
すでに練習日の火曜日から受け入れており、参加児童にはコース独自のパン工房「ヒルズベーカリー」の特製パンをお土産として提供。たいへん喜ばれている。
またゴルフのほかにも野球やサッカーなど、同市を本拠地にしたプロチームを数多く擁するなど、スポーツがさかんな土地柄に着目し、昨年から大会の土・日に「かさまスポーツ&フードフェス」を開催。
土曜日には盛大な花火大会も行われるなど、地元地域の方々にも大会を満喫してもらえる仕掛けをたくさん用意することで、ファン拡大にもつなげている。
「多くの方に会場に来ていただくことで、男子ゴルフの魅力を肌で感じていただきたい。イベントを通じて、地元笠間の魅力を伝えていきたい」とは、開幕前会見に出席してくださった、林祐樹・森ビルゴルフリゾート㈱常務取締役。
大会の模様は毎日、公共放送NHKによる生中継とともに、毎朝6時からYouTubeによるインターネット放送でも配信される。
宍戸から世界へ。男子ゴルフと地元笠間の魅力を伝えていく。
<テレビ中継>
6/6(木) 13:00ー17:00 【NHK BS】
6/7(金) 13:00ー17:00 【NHK BS】
6/8(土) 13:50ー16:00 【総合】
6/9(日) 13:05ー16:00 【総合】
<インターネット放送>(下記をクリックすると放送ページにジャンプします)
6/6(木) 6:00ー14:00
6/7(金) 6:00ー14:00
6/8(土) 7:00ー11:00
6/9(日) 7:00ー11:00