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北川祐生ゴルフ伝道師として福島県の西郷村立米小学校へ(3月7日)

今回のゴルフ伝道師は本人たっての希望で北川祐生(きたがわ・ゆうき)が立候補。福島県の西郷村立米小学校を訪れた。

西郷村はスナッグゴルフの全国大会が行われるなどスナッグゴルフ熱が高い場所でもある。また、この日は西の郷スポーツクラブでスナッグゴルフとゴルフを子どもたちに指導しているボランティアの方々も参加していただき、実技講習会のサポートしてもらった。




当日は雪が舞い散る天候となったため、グランドではなく体育館でのスナッグゴルフの実技講習会となったが、厳しい寒さにも関わらず、体育館には子どもたちの楽しそうな歓声が響き渡っていた。



今回、実技講習会に参加したのは5年生の生徒。ほとんどの生徒がスナッグゴルフ初体験で緊張気味だったものの、北川による熱血指導により、生徒達はわずかな時間で北川の人柄の良さを感じ取った様子。すぐに打ち解けて、初めてのスナッグゴルフを楽しんでいた。

また、給食を教室で共に食べたあとは、わずかな時間であったものの、雪がちらつく中でグランドに出て北川は生徒達と鬼ごっこをして子ども達との時間を楽しんでいた。




北川が子ども達との時間を持ちたかった理由は自らの経験によるものが影響している。父親の影響で9歳からゴルフを始めた北川だが、どちらかと言えば嫌々やっていたという。父親がゴルフ好きだったこともあり、勉強よりもゴルフを重視していた幼少時代。プロゴルファーとなった今だから言えることかもしれないが、そういう子ども時代が良かったのか、悪かったのかということではなく、子どもたちに少しでも多くの楽しい体験をしてもらいたい。そんな思い出でゴルフ伝道師に立候補した。

いろんな思いが巡ったのだろう。北川は久々に訪れた小学校で「また勉強したいですね」と呟いていた。

 


午後から体育館で行われた講話「夢を持とう」では5年生に加え、6年生も参加。北川はそんな自らの小学生時代を振り返りながら、夢を持つことの意味、重要性について話した。

そんな中で北川が特に子どもたちに伝えたかったことは「人間としてこの人と会って良かったと思って貰えること」。それは北川自身がずっと持ち続けている夢であり、もちろんプロゴルファーになることや活躍することは一つの夢ではあるが、それ以上に出会いに感謝することを大事にしてきたし、それを子ども達に伝えた。



その上で、子ども達には「ありがとう」と言える人間になって欲しいと北川。今回の実技講習会でも、子どもたちから多くの「ありがとう」の言葉をもらっていた北川だが、そのことがどれだけ素晴らしいことかを子ども達に伝えたかった。

最後は子どもたちのハイタッチの輪に包まれながらの退場。いろんな思いを伝えた北川だったが、この日は北川自身が子ども達からパワーをもらったのかもしれない。最高の笑顔で学校を後にする北川の姿が印象的だった。



【西郷村でのゴルフ普及の軌跡】

西郷村では毎年7月に『JGTOキッズゴルフ応援プロジェクトリシャールミルジャパン財団第21回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会in西郷村を開催するなど活動は増々盛んになっており、その全国大会では「NPO法人西の郷スポーツクラブ」が中心となり、80名近いボランティアにより運営に協力してもらっている。
又、NPO法人西の郷スポーツクラブは村内小学校5校全校を繋いだ取り組みに加え、年2回、スナッグゴルフ親子大会を開催している。
更に、部活動の地域移行としての「ゴルフ」の受け入れにいち早く取り組み、現在では小学生から高校生までの幅広い層がゴルフに取り組み、スポーツクラブの指導者やサポートメンバーが子どもたちの活動を温かく見守ってくれている。