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ダンロップフェニックストーナメント 2009

宮本勝昌は「明日は3位狙いで」

最終日を前に、首位に立ったのはイタリアのモリナリ。さらに2位にはスウェーデンのカールソン。しかし、宮本は2人の招待外国人選手には絶対に優勝させたくはない。
だから自分が、という気持ちにも今はなれない。
「小田龍、頑張れ!」。
「遼ちゃんも、勇太ももっと頑張れ!」。
つい、他力本願になってしまうのは、ショットに不振を抱えているから。

「曲げたくない、という気持ちで変なところに力が入って…。あちこち痛い」と苦笑する。
まだ大会は3日目だが、「毎日120…いや、130%の力を出し切ってプレーをしているからすでに4日間戦ったような疲労感」と、早くも肩で息をつく。

それほどの調子の悪さでも、ゲームを投げるわけにはいかない。
11番で池に入れてダブルボギーを打ったが最終18番でしっかりと取り返した。渾身のバーディを奪い、4位タイは射程圏まであと少しだ。

国内のみの賞金ランキングは現在30位につける。
同25位までの選手に与えられる最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権までもうひと踏ん張り。
今週、単独3位以上に入れば当確ランプが灯る。

初日から、ずっと同組で回る手嶋多一も現在ランク29位と宮本とほぼ同じ状況で、ラウンド中は、その話題ばかりだ。
「外国人選手に、(優勝賞金)4000万円も奪われるわけにはいかないんです!」。
とにかく優勝は、他の日本人選手に任せるとして、「今週の僕の目標は3位内。明日はひとつでも、2つでも3つでもスコアを伸ばしてアンダーパーで回ることだけ考えたい」。
大会の優勝争いとは別のところで火花を燃やす宮本だが、それがかえって良い方向に転ぶことも大いにありうる。

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