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日本オープンゴルフ選手権競技 2000

「フェアウェーに行った瞬間、ホっとする。でもホっとした途端にボギーだよ…」

アゲンストのホールでショットの瞬間、飛んだ帽子をかぶりなおす直道
首位キープの尾崎直道

 ホールアウト後の直道は、やはり、初日同様、ぐったりとしていた。
 この日、アゲンスト風になった、距離のある18番パー4では、ティショットをフェアウェーキープしたにもかかわらず、アプローチをミスしてボギーフィニッシュに「このこコースではフェアウェーに行った瞬間、本当にホっとするんだ。でも、ホっとした途端にボギーが来る。18番は特に最後までいい球を重ねていかないとパーも難しいよ。ホっとなんか、してちゃいけないってことだよね」と、ため息。

 朝7時54分のスタートから「小雨混じりでとても寒かったし、難しいかな思いながら行ったら、やっぱり難しかったよ」とつぶやく。

 前半の12番で、第2打をグリーン手前の深いバンカーに落とし、80センチのパーパットをはずしてショックなボギーもあったが、「今日ははじめから『しのいでしのいで』というイメージだったから」と持ち前の粘り強さでこの日、1オーバー。
 通算3アンダー、首位に踏みとどまって、「上位にいることは間違いがないのですから、納得はしています。もちろん、優勝を狙ってやります」と、直道が連覇にむけて照準を定めた。

◆ 直道のコメント
 「今日もドライバーで行ったけど、苦しくなると『刻んだほうがいいのかな』とも思ったりしました。フォローのホールは、佐藤ちゃん(同組の佐藤信人)みたいに、ティショット、ユーティリティアイアンで行ったほうがいいのかな、なんて思っても、僕はバッグに入れてないんでね。苦労しましたよ。
 今日のラフは、雨によって重くなって難しいんじゃないかって思われるかもしれませんが、けっこう、濡れちゃうと芝が横に寝るんで、思ったより良いライになることもあるんですよ。
 でもやはり、雨に濡れると、フライヤーが怖いので、どうしても消極的になるのも確かですね。でも、昨日今日とラフでもいろいろやってきたことが参考になってくる。アプローチのフィーリングも昨日より今日のほうがよくなっているし、ラフに関しては、徐々に慣れるといった感じでしょうか」

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