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市原建彦が全英オープンアジア予選で初日8位タイ

最終18番で、残り136ヤードの第2打を、ピンそばにつけてバーディフィニッシュ。初日3アンダースタートに、思わず笑顔がほころんだ。
「最後は、打った瞬間すごく良い感触だったんですよ! でも、こんなにそばについてるなんて思わなかった」。

ハーフターンの10番でOBを打った。その時点でトータル1オーバーに、「ああ終わったな、と」一度は諦めた。

しかし、リンクスへの強い気持ちが萎える気持ちを踏みとどまらせた。

昨年、日本予選最終戦のミズノオープンで自己最高の2位に入り、初のメジャー切符を勝ち取った。そのとき味わった、心の底から湧き上がるような歓喜の気持ち。

「この舞台に立てるだけでも幸せだ、と。選手として、これほど名誉なことはない、とさえ思ったんです」。
残念ながら、本戦では予選落ちを喫したが心に誓った。
「また必ずここに戻って来よう」。

その思いを実現させるため、「チャンスがあるならどこへでも」と、今度はこの世界5大陸による予選会にエントリー。

8位タイと幸先の良いスタートに、2年連続のメジャー切符に望みをつないだが逸る気持ちはひとまず抑えた。
「欲張ってもしょうがないから。明日は謙虚に行きます」と、静かに答えた。

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