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ツアープレーヤーたちのチャリティ活動報告
12月14日(日)と15日(月)の2日間にわたって行われた「Dr . Supli & JOYX Invitational 2008(ドクターサプリ&ジョイックスインビテーショナル)」は、野球とゴルフが合体したユニークなチャリティコンペだ。
第2回大会の今年は昨年に引き続き、吸収型カルシウム食品アスリートバランスを発売する(株)ドクターサプリと、新たにスポーツ応援ポータルサイト運営のポップアスリートが主催に加わりますますバージョンアップ。
両スポーツのジュニア育成を目的に、プロアスリートマネージメント会社JOYXの特別協力を得て、各界のプロ選手が立ち上がった。
まずは<野球の部>は14日だ。午前中は、ジュニアの野球教室に参加していた現役&OBのプロ野球選手を相手に、午後から豊中市の「豊中ローズ球場」で戦いを挑んだ無謀な(?)プロゴルファーは以下の8人。
ピッチャー 上田諭尉
ファースト 伊澤利光
セカンド 野上貴夫
サード 広田悟
ショート 高山忠洋
ライト 小田孔明
レフト リチャード・テイト
センター 中島雅生
(キャッチャーは研修生)
昨年は6−5でプロゴルファーチームがまさかの勝利を飾ったが、今年はリベンジに燃える野球チームに悪戦苦闘。9回表に執念の3点を入れ返したものの、わずかに力及ばず。5−6で“連覇”を逃した。
そして<ゴルフの部>は翌日の15日。
舞台となったよみうりゴルフウェストコースは今年6月のミズノオープンよみうりクラシックの会場でもあり得意の“庭”で、いざ「昨日の名誉挽回」と張り切ったのだが“エース”の上田はなんと前半のインコースで45を打ってしまった。
前日の野球がたたった。
“力投”に全身筋肉痛で、もはやこの日は思うように身体が動かない。9ホールで3発のOBは1000円以上の罰金で、皮肉にも(?)チャリティに大貢献…。
そんなこんなでこの2日間で集まったチャリティ金は、大会の後援でもあった豊中市教育委員会を通じて子供たちのスポーツ育成に役立てられることになっているが、中でももっとも貢献したプロゴルファーは、この2人といってもいいかもしれない。
小田孔明と中島雅生だ。
プレー後のチャリティオークションではプロ野球選手の“お宝”が続々と出品されたが、小田は今年11月のカシオワールドオープンでツアー初優勝を飾った勢いもあってか、手当たり次第に競り落としていく。
ジュニア時代のよしみもあって「孔明さん、大丈夫スかぁ」と若干心配顔だった中島も、このお宝を前にするなり小田以上に目の色が変わった。
今回コンペの出場選手でもあった阪神タイガースの赤星憲広さんのユニフォームは、激しいバトルの末に、なんとン十万円で購入……!!
あまりの嬉しさに、その場で手に入れたばかりのユニフォームに着替えて再登場した中島は、改めて赤星さんとの2ショットに、天にも昇る思いだ。
しかし、募金箱が回ってくるなり我に返って「こんなにお金を使っちゃって…嫁さんに叱られるかなあ」と青くなったがそれもすぐに安堵に変わった。
プロゴルファーはみな+2のハンディを負いながら、中島は前半なんと30。1イーグル4バーディの計69で優勝を飾り、1位賞品に女性用のバッグを手に入れて「これでなんとか許してもらえそう」と笑った。
そうして大盛況のうちに幕を閉じたチャリティコンペの最後には、出場プロ最年長の伊澤がマイクを握った。
「今年、僕は思うような成績が残せませんでしたが、来年こそぜひ1勝を。ここにいるシード選手たちとともに遼くんにも負けず、これからもジュニアのお手本になれるよう頑張っていきます」との挨拶で締めくくった。