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サン・クロレラ クラシック 2007

地元・北海道出身の大塚泰三が66のベストスコアをマーク

前日初日は緊張しぱなしだった。2003年のプロ転向後、ツアーの出場優先順位を決めるクォリファイングトーナメントに4回挑戦したが、まだ一度も最終ステージに辿りついたことがなかった。だから、主催者推薦を受けた今大会がようやくツアー6戦目。

そんな選手がいきなりスター選手と組まされたものだから、動揺しないわけがない。
予選2日間は星野英正と、ディフェンディングチャンピオン谷原秀人と同じ組。
「正直、昨日は縮こまってました」と苦笑する。
インコースの11番でダブルボギー、14番から連続ボギー・・・。

散々な滑り出しに雷雨のため、16番で一時中断になったのは大塚には有難かった。
まして風邪気味だっただけに、なお良かった。
サスペンデッドが決定すると、すぐに市内の医者に駆け込み点滴を受けた。

体調の回復は気持ちの切り替えにもなり、この日2日目の競技再開は新たな気持ちでコースに向かえた。
それに、考えてみれば同組の2人は名門・宮城の東北福祉大の先輩だ。

星野は2つ、谷原はひとつ上。学生時代から面倒見の良かった2人は、プロになっても変わらなかった。
「何かと気を遣ってくださって・・・ありがたかった」と頭を下げたが、第2ラウンドの66に貢献したのは彼らだけではなかった。

4つ上の姉で女子プロゴルファーの有理子さん。
競技再開直前に言われた。
「泰三のゴルフなら、普通にしていればバーディは取れる。あとはボギーを打たないこと、3パットもしないこと!」。

185センチの長身から繰り出す飛距離は、平均300ヤードを超える。
たとえここ小樽カントリー倶楽部が史上最長の7535ヤードだとしても、それだけのパワーがあれば何の問題もないじゃないと有理子さんは言った。
「あとは、つまらないミスをしないこと!」と、言い含められて発奮した。
第1ラウンドで80を打ちながら、第2ラウンドの大まくりは通算2オーバー暫定37位タイ。
ツアーで自身初の予選通過につながった。

地元・北海道出身の27歳は「こうなったら勢いで。決勝も、攻めていきます!」と、やる気満々だった。

大塚泰三おおつかたいぞう
1980年1月13日生まれ、北海道出身。4つ上の姉でいまは女子プロで活躍する有理子さんとともに12歳からゴルフを始める。当時、無敵と言われたトップアマ星野英正に憧れて東北福祉大に進学。2003年にプロ転向を果たした。
QTはこれまで4回受験。しかし一度も最終ステージに進めたことがなく、ツアーの出場権はない。
ツアー6戦目の今大会は主催者推薦を受けての出場で、初めての予選通過だ。
身長185センチ、体重85キロ。

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