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ファンケル沖縄オープン 1999

今季の賞金王をめぐって師弟対決。最後の決戦で2人が燃える。

 注目の賞金王は最終戦の今大会まで持ち越された。現在賞金ランクトップの尾崎直道と、2位の細川との差は約860万円。もし細川が、優勝賞金1800万円のこの大会で優勝、または単独2位(ただし尾崎が賞金41万4000円の40位以下に終わった場合)に入れば、逆転キングの座を射止めることになる。
 日体大時代、たまたまアルバイトでバッグをかついで以来、「直道さんのゴルフに取り組む姿勢には、いつも感動させられる」と尾崎を『師』と慕う細川。だが、頂点に立つためには、その大きな目標をも倒していかねばならない現実がある。 今年11月に共に遠征した世界ゴルフ選手権のアメックス選手権(スペイン・バルテラマ。尾崎には「2人で賞金王争いをやろう」と言われた。

「直道さんにはいつも『下の者はみんなついて来い、試合を面白くしよう』という気概がある。ボクも頑張りたい」師匠の胸を借りて、細川がビッグタイトルに挑む。 今週は、2人の師弟対決からも目が離せない。

★プロアマトーナメント終了後に、賞金王への豊富を語った細川和彦のコメント「もちろん今週は、優勝争いをするくらいのプレーをするつもりだけれど、…そんなにゴルフは甘くないよね。プレッシャーもあるし、ここのコースは風が吹くと、ものすごく難しくなるし、何より、ゴルフは最後まで何があるかわからないからね。

 でもダメ元(ダメで元々)で、一生懸命自分のゴルフをやりたい。今年最後の試合だし、自分のゴルフをして終わらせたいし、自分のゴルフをした結果、(賞金王が)取れたらいいし、取れなくても、最終日最終組で回れるくらいのゴルフをして大会を盛り上げたいと思っている。

 ここまで来れたこと(賞金王争いできる位置まで来れたこと)はとても嬉しい。後は運だね。ほんのわずかなキックでOBになったり、OBを免れたり、ちょっとのミスが境目になる。今週は、そういう運もうまく自分のものにしないといけないね」

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