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〜全英への道〜ミズノオープン 2000

宮本勝昌が、67のベストスコアをマークして首位と1打差5位浮上

 師匠と仰ぐ芹澤信雄から、普段ショットの注意はよく受けるが、パットについてはこれまでまったく教わったことがない、という宮本勝昌。「師匠は、『パットは入れればいい』というタイプなんで、注意されたことがなかったんです。それが、今週は言われて…よっぽど、見るに見かねたんでしょうね」
 もともと、宮本はスライスラインでよりカット打ちをする傾向にあったが、芹澤に「カット打ちをやめて、ボールを捕まえていくように」とアドバイスされ、開眼。
 2番パー5でピンまで255ヤードの第2打を3番ウッドでピン右7メートルにつけると、これを沈めてイーグル。8番パー3では、左8メートルを入れてバーディとするなど、長いパットも決まり、この日のベストスコア67で回って、5位タイに浮上してきた。
「パットが良くなってくると、ショットに余裕が持てる。今日はピンが振られていて、はずすとミスしやすい状況ではあったけど、グリーンはずしてもパットがいいから、適当に寄せとけばいいかな、と思えるし、今日は風が昨日よりあったけど、それでもパットが入るから、ショットはそこそこ行っとけばいい、と思えるから。今日のプレーは最高でしょう」
全英オープン日本予選最終戦のこの大会だが、「まったく意識していない」という。
「行けるわけないって思ってるし、欲もないし…。今日はたまたま。謙虚な気持ちでやっているから、かえって目の前の1打に集中できるのかな」
 それよりも、ちかごろ毎週、上位陣は同じ顔ぶれで選手が定着する傾向にあるが、その中に割りこんでこれたことが宮本には嬉しくてたまらないようで、「明日は伊沢さんと同じ組でしょう。嬉しいですね〜。伊沢さんは伸ばしてくると思うけど、そういう中で僕もどだけやれるか試してみたい」とニッコリ。決勝ラウンド、宮本が無欲でのぞむ。

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