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アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン 2006

米ツアーシード選手・今田竜二が6年ぶりの日本ツアー

今年のハイライトはなんといっても6月の全米オープンだ。優勝争いの末に12位タイ。来年の出場権ばかりか、2年連続のシード権をほぼ手中にした。

昨年の全米オープンでも15位と健闘したが、そのあと腰を痛めて8週間の戦線離脱。そのあと、6試合連続の予選落ちで、最後まで苦しい思いを味わった。

毎年、多忙なスケジュールの中にも“日本ツアー参戦”を組み込みたい思いはあったが、「僕のいちばんの目標はアメリカで戦うことだから。まず、そこで結果を残してからにしたかった」。

今年は、序盤で来季の出場権を確保できたことで余裕もできて、早めの調整が可能となった。
この『アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアル』と次週の『三井住友VISA太平洋マスターズ』の2試合で、念願の推薦出場を受けることができたという。

2000年のキリンオープン以来の日本ツアーは「ルーキーの気持ちで臨みたい」と、今田はいう。
父・隆史さんの影響で7歳からクラブを握り、広島・宮浦中2年のとき「アメリカの緑の芝に憧れて」親の反対を押し切って単身渡米。

全米のジュニア大会で6勝をマーク。高校卒業後の95年にはAJGA(全米ジュニアゴルフ協会)ツアーのオレンジボウルであの、タイガー・ウッズの記録を2打上回る14アンダーで優勝した輝かしい経歴を持つ。

先月19日の誕生日に30歳。
人生の半分をアメリカで過ごし、本場のコースには精通しても「日本のコースにはまったく慣れていない」とは本人も認めるところだ。

「今日のプロアマ戦で天候や風、芝質の違いにも全ショットで対応していかなくちゃいけないと感じたし、いきなりここで優勝というのは難しいかもしれないけれど・・・。今週、いちから始めるつもりで頑張りたい」。

自身初めてという福岡で、"逆輸入選手”がその実力をどこまで発揮するか・・・。
注目が集まる。

今田竜二いまだりゅうじ
1976年10月19日生まれの30歳、広島県出身。父・隆史の影響で7歳からゴルフを始め、宮浦中2年の14歳で、ゴルフ留学のため単身渡米。
アマチュア時代の主な戦績に90年の日本ジュニア4位、AJGA(米ゴルフジュニア協会)通算6勝、97年米国パブリックリンクス2位、全米アマベスト8など。
99年6月にはジョージア大学最後となったNCAA選手権で個人2位になり、団体戦優勝に大きく貢献した。
99年に、ファイナルQTランク17位の資格で日本ツアーと、いまの米二部ツアーのネーションワイドツアーにあたるバイドットコムツアーの出場権を手にした。
2004年に同ツアー賞金ランク3位に入り、2005年から目標だったUSPGAツアーの出場権を獲得。
今季は、ホンダクラシック13位タイ、ベルサウスクラシック10位タイ、全米オープン12位タイ、BCオープン12位タイ、賞金シードが決まる先週のクライスラー選手権で13位タイに入り、ランク92位で2年連続のシード権を決めた。

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