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コカ・コーラ東海クラシック 2006

宮本勝昌「今週は、ウッズの全英2006年バージョンです」

練習日のことだ。18ホールまわってみて今年三好の変貌ぶりに驚いた。
中でも、200ミリ以上にも伸びたラフに度肝を抜いて、さっそく専属キャディの島中大輔さんと対策を話し合った。

ラフの生え具合を注意深く観察して歩くと、ティグラウンドから220から230ヤードを境にして、その先の成長ぶりが特に著しい。
それならば、できるだけその先より飛ばさないように、「2番アイアンを持ったらどうだろう?」。

自慢の飛距離こそ稼げないが、だからといって第2打以降で、4番アイアン以上のクラブを持たなくてはならないホールも、なさそうだった。
むしろ、その方法ならそれほど大怪我をすることもなく、安全にグリーンを攻められることが分かった。

今年、全英オープンを制したタイガー・ウッズが、ロイヤルリバプールでドライバーを握ったのは初日の16番(パー5)だけだったという。
唯一使用したそのホールで大きく左に曲げて、隣の17番に打ち込んだウッズは、そのあといっさいドライバーを握らずに、2番アイアンやスプーンを駆使して頂点に立ったのだ。

宮本もこれにならって、「今週は3つのパー5と、18番以外はドライバーを握らない」と決めた。
名づけて「ウッズの全英2006年バージョン」に徹したら、「コースでやるべきことが決まって、とても楽で。おかげで、毎ショットに上手く集中できている」という。

たまにドライバーを持ちたい誘惑にかられることもあるが、「今週は、そんな自分の気持ちに負けないように・・・。必死にコントロールしながら最後まで作戦を貫きたい」と、話した。

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