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キヤノンオープン 2009
額賀辰徳(ぬかが たつのり)も自己ベスト
そのまま4番まで3連続バーディを奪うなど、最終日の6バーディもさることながら、競技は初日の中止で54ホールに短縮されたこの3日間でボギーを3つに抑えられたことが嬉しい。
今季は、チャレンジトーナメントランク6位の資格で本格参戦を果たしながら、これまで14試合に出場して予選通過は4回と、伸び悩んでいた。
他のシード選手を見ていると、「調子が悪くても、きちんとスコアメイクをしてくる」。それにひきかえ自分はといえば、「調子が良いときでもなんかの間違いでダメだったり。パーキープ率がとにかく悪くて」。
その差は何だろうと、自分なりの試行錯誤を重ね、練習場では会場の各ホールを想定しながらショットを打つなど、工夫を凝らしてきた。
今週は2番、16番で計測したドライビングディスタンスで3日間平均313.33ヤードを記録してランクは1位。豪快な飛距離がウリの選手だが、この日は10番で14メートルの長いチャンスを決めるなど、日頃から意識して時間を割いて、磨きをかけてきた小技も冴えた。
最終18番は、8メートルのバーディパットがほんのわずかにカップをそれて悔しがったが、「こつこつと積み重ねてきたことが、結果につながった気分です」と、笑顔を浮かべた。
次週の日本オープンは、ツアーの賞金ランキングでのカテゴリーには当てはまらないが、地区競技の北海道オープン2位の資格で出場権を持っている。
「来週も頑張ります、と言いたいところですが・・・。やっぱり気負わずに普通にやります」と、身長183センチの大型プレーヤーは、日本一を決める大一番でも等身大のゴルフを目指す。