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すし石垣「僕は元気だよ〜!」

現地に来てから、自宅に電話できていない。アジアンツアーにせっかく用意してもらった宿は、電話がないからかけられない。
そればかりか、コース近隣のリゾート施設内にあるコテージは「シャワーが、なぜか便器の上にある」。
しかも、ヤモリや昆虫の寝床になっていて居心地が悪いこと、この上ない。

他の日本人選手たちは、早々にホテルを移ってしまった。
すしももちろん“脱出”を試みたが、その手配に思いのほか手間取って、「だんだんどうでもよくなってきた」。

ベッドがひとつしかなく、コーチで今回キャディの中井学さんには、ソファで寝てもらっているのが申し訳ないが、最終日までそのままそこに居座るつもりだ。

だからその分、カメラマンが向けたカメラに思いっきりスマイル。
「みんなが見てくれるかも! “僕は元気だよ〜!”」と、日本で電話を待つ家族に手を振った。

そんな逞しさが、すしの強み。
まさに、郷に入っては郷に従え、だ。
たとえ環境が変わっても、いつも自然体でいられる。
このアジアンツアーのモトローラ・インターナショナルの舞台は、インドネシアのビンタン島。
現地の人には、インドネシア語で話しかける。
「地元の人の協力で、大会が成り立っているのを感じるからね」。

スタート前のお祈りも、もちろん欠かさない。
常に感謝の気持ちを素直に出しながら、プレーするスタイル。

最終9番で池。ダブルボギーを打って2オーバーと出遅れたが、「ゲームの内容は悪くない」と淡々と、2日目以降の巻き返しを狙う。

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