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スーパーマリオよみうりオープン 1999

スーパーマリオよみうりゴルフトーナメント、優勝は金鐘徳

「昨年は寂しかった」金鍾徳

「僕の出身、韓国のコースも、このよみうりに似た感じ。だからこのコースは好きネ。きょうはスタートから、3打差あったから、ボギーさえ打たなければ、勝てると思っていたヨ。でも、9番で飯合さんが、すごい近くにつけて(ピンまで約50センチ)バーディを獲って、15(アンダー)で並ばれたときはヤバイなって思ったけど、インに入って14番、16番、18番でバーディを獲ればいいって言い聞かせてハーフターンしたよ。
 昨年まで、日本ツアーに友達がいなくって、寂しい思いをした。
 食事もホテルも、ひとり。言葉も通じず、試合終わっても、話をする相手がいない。
 それで、もう、今年からは日本ツアーを撤退しようかと思ったくらいだった。でも、所属先の社長さんの、『がんばって、優勝しなきゃだめじゃないか』っていう励ましと、友達の崔京周さんがキリンオープンで勝って、日本ツアーにでるようになり、一緒に行動するようになって、とても心強くなったね。
 それに加えて、日本ツアーでも顔見知りのプロができて、特に、きょう最終日と、(優勝した今季開幕2戦目の)静岡オープンのときにも一緒に回った奥田(靖己)プロとはとても心が落ちつくんです。
 一緒に回るとなぜかとても心が安まる感じがするんです。
 それに今日は、キャディさんがよかった。
 たとえばグリーン上で、「左?右?(どっちに曲がる?)」と聞くと、「左」とか即座に正しい判断が来る。それにしたがって、僕はバーンと打つだけ。これがことごとく入ったんです。
 このキャディさん、ハンディ6なんだって。すごいね。これまで、こんなにキャディさんの言うことを聞いたことはなかったヨ。
 なにより、全英オープン出場のキップを手に入れたことが嬉しい。
 きょうの朝は、崔さんに、『全英オープンの予選だと思ってプレーしたらいい』ってアドバイス受けたんです。
 それがよかったんだね」

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