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河井博大(かわいひろお)・パーオン率賞受賞

シーズン終了後の河井の第一声は「・・・来年も出れる〜!!」だった。今季ファイナルQTランク47位で出場権を取り戻すと、出場18試合で賞金ランク57位に食い込んだ。
2000年以来のシード復活に、喜びと安堵がにじみ出ていた。
その上、パーオン率1位に輝いて、晴れやかな笑顔でジャパンゴルフツアー表彰式の壇上に立った。

身長181センチと大型選手ながら、非常に慎重な性格。
緻密なゲームプランと、確実にグリーンに乗せる正確なアイアンショット(パーオン率69.81%)が復活の鍵となった。

日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィと、副賞として、東京全日空ホテルの取締役総支配人、清田甚さまより、『東京全日空ホテル ディナー付きスウィートルームペア宿泊券』を受け取る河井を、舞台袖からバシャバシャと激写していた選手がいた。

“弟子仲間”の富田雅哉(=写真中)だった。

よき友人と同時に、よきライバルでもある2人。
今年は、8月のサン・クロレラ クラシックで自己最高の2位に入って先にシードを確定させた富田が、河井を引っ張るかっこうとなった。
切磋琢磨し、刺激を受け合い、この日を迎えられた。

壇上の河井も、河井を自前のカメラで懸命に撮影する富田の表情からも、そんな喜びに満ち溢れていた。

まして来年は、師匠の田中秀道が日本に帰ってくる。秀道は米ツアーの出場権を失っての帰国だが、それでも師匠の復帰元年に足並みを揃えられることが嬉しい、と河井は言った。

「そして来年は、秀道さんと揃って優勝争いができたら最高です」。
そのためにこのオフは師匠を中心に、例年以上に充実したものにしたい、と考えているそうだ。

※写真下=初シードの富田(左)と揃ってシード復活。「来年は秀道さんと3人で優勝争いです!」と話した河井は、帯同キャディの井ノ上雅浩さんと、クラブ契約先のテーラーメイドゴルフ株式会社の馬場亮輔さんにベストサポート賞の記念品を手渡した。

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