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KBCオーガスタ 2007

宮本勝昌が、4年ぶりのツアー通算6勝目

九州朝日放送㈱の権藤満・代表取締役社長(左)より受けた優勝カップとチャンピオンブレザーに感謝の気持ちがますます募る
次週のフジサンケイクラシックに、石川遼くんが出場する。5月のマンシングウェアオープンKSBカップで史上最年少優勝を達成してから、初めてのツアー参戦となる。あのとき、15歳に1打差で敗れながら、優勝賞金2000万円をそっくり受け取ったのが宮本だった。勝てなかったこの4年間。石川くんに負けたことはもちろん、もっとも悔しかったことのひとつだ。

約3ヶ月ぶりの再会に、「メシでもご馳走しなくちゃね」とおどけながら、やはり心にあるのは「あのときのリベンジ」。
その直前の今回のツアー通算6勝目だったから、なおのこと喜びは募る。

妻・朋美さん、長男・翔太郎くん、師匠の芹澤信雄、弟子仲間で3つ先輩の藤田寛之・・・。
ウィニングパットを決めた瞬間、走馬灯のように駆け巡ったのは、日ごろから支えてくれる人たちの顔だった。

18番グリーンを下りて、涙で目を真っ赤に腫らした藤田に迎えられて胸が詰まった。
藤田ら友人たちの手で3回、宙を舞った。

大会に協力してくださった大勢のボランティアのみなさんに見守られて臨んだ表彰式。
酷暑を承知で会場に駆けつけて、最後まで応援してくださったギャラリーのみなさんにはほんとうに胸が熱くなるばかりだった。

「みなさんには、感動を贈らなければいけない立場だったのに・・・」。
それなのに今回は、自分のことで精一杯で、しかも「自分がいちばん、感動してしまって」と、済まなそうに謝った。

ツアーを支えてくださるスポンサーには、感謝の気持ちがこみ上げた。
久しぶりに味わう、全身が震えるようなプレッシャー。
鳥肌が立つような緊張感。
「これまでの中で、いちばん苦しかった優勝だった」。
しかしそれらを味わえるのも、プロゴルファーであるからこそ。
そして、その舞台を整えてくださる主催者あってこそ。

九州朝日放送主催のKBCオーガスタは、今年で35回目を迎える。
「35年も続いている、歴史ある素晴らしいトーナメント。これからもますます末永く、男子ツアーをサポートしていただけたら・・・」。
チャンピオンはさらなる活躍を誓って、深々と頭を下げた。

  • 大勢のボランティアのみなさんに見守られ・・・

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