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「子供たちの笑顔にありがとうと言いたい」倉本昌弘が子どもたちと校庭でゴルフを楽しむ
原爆投下の爪痕が今も残る、平和記念公園を川一本挟んだ向かいに位置する、広島市立本川小学校が、今回、倉本昌弘が訪問した小学校だ。
当時としてはめずらしい、重厚なコンクリート造りの校舎の一部が、敷地内に現在も残され、「本川小学校平和資料館」として公開され、修学旅行生が訪れる場所としても、地元では知られている。
本川小学校から平和記念公園を臨んだその先の小学校が、倉本が通った袋町小学校で、正に小さい頃から慣れ親しんだ地元に、ゴルフの魅力を伝えにやってきた。
快晴微風の好天に恵まれた校庭。
6年生54人が参加してのスナッグゴルフ実技講習は、青空を切裂く倉本の豪快なデモショットで始まった。
空高く飛び出す弾道、そして遠くまで飛んでいくボール。
他のスポーツには無い爽快感と、カラフルな用具に、早くも子どもたちは深い興味を示し、倉本の指導に真剣に聞き入り、そして注目した。
締めくくりは、倉本、空間校長、そして代表児童2名による、実践コースプレー対決。
各クラスから選考された代表児童は、威勢よく立候補をしたものの、ティショットの時点では表情も硬くなり、クラスを背負うプレッシャーを身体いっぱいに感じてプレー。
対決の結果は、地の利か、空間校長が倉本を1打抑え、子どもたちの拍手による祝福を受け、面目を保った。
あっという間の2時間の講習を終えた倉本は、「子供たちは外で遊ぶ機会が減っているので、校庭でも体育館でもできるスナッグゴルフを活用して遊んでほしい。ゴルフを通じて子どもたちには、情操教育としての自己申告や協調性、そして思いやりの心を伝えていきたい。」と語り、自身が地元広島で関わる、プロ野球チームやJリーグチームとゴルフが連携したチャリティイベントを通じて、更に市内でのゴルフ伝道の活動を展開していきたい、との構想も抱く。
校庭で子どもたちとゴルフを楽しんだ倉本は、「今日、ここに来て良かった。子どもたちの明るい笑顔で、僕が元気をもらった。心からありがとうと言いたい。」と語った。
倉本は今シーズン、米国チャンピオンズツアー、国内シニアツアー、そして3年ぶりとなる国内ツアーと、3つのツアーを掛け持ち参戦するスケジュールを計画しており、テレビを通じて子どもたちに新たな報告をできるよう、日々、トレーニングに励んでいる。