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トーシンチャレンジトーナメント 2010

遠藤 アルペン競技からの転身!31歳で手にしたチャレンジ初優勝!!

石田信人トーシンチャレンジ大会会長(株式会社トーシン 代表取締役社長)から優勝カップを受け取る遠藤
チャレンジトーナメント第2戦『トーシンチャレンジ』を制したのは、冬の競技アルペンからゴルフに転身し、チャレンジ初優勝となった遠藤彰だった。
山形県で生まれた遠藤は、東北地方で生まれ育ったこともあり、ごく自然に小さい子どものころからスキーをはじめ、やがて競技スキーに身を置くようになり、そして、競技者としてさらに上を目指すために、15歳からカナダに留学するなど、本格的にアルペン競技に打ち込んでいて、ゴルフとは無縁の生活をしていた。
そんな遠藤がゴルフに出会ったのは、18歳の時。スキーで膝の靱帯を痛めてしまい、そのリハビリの1つの手段としてゴルフを始めたのがきっかけだった。
その後、アルペン競技者としての夢を諦め、日本に帰国。しばらくダム造成などの土木関係でアルバイトをした時期もあったが、19歳にしてプロゴルファーの道を進むことを決心した。
ゴルフに出会ってから13年目で手にしたチャレンジ初優勝。その思い出と優勝についてインタビューした。

「20歳で栃木県のゴルフ場にお世話になって、研修生になるにもテストがあって、当時は練習生から。それから研修生になって、研修会で上位の成績を残してプロテストを受ける権利を手にする。当時、26歳の時に栃木県オープンで優勝して、その年にファイナルQTまで行って、ツアーに何試合か出場したんですけど、全部予選落ち。プロテストに合格したのは、その27歳の時でした。

ツアーに初めて出場した年は、はっきりいってどうにもならなかった。場の雰囲気にもなれなかったし、全部予選落ちで、あと1打で予選通過というような惜しい大会さえなかったです。

それで、日本プロゴルフ選手権の予選を突破して、先週出場して、初日は74で107位だったんですが、それで2Rは気持ちも新たにしてプレーして、上がりバーディ・イーグルでホールアウトして、2Rは68。2日目だけの成績だと5位タイくらいで、初めて予選を通過することが出来て、やっぱりゴルフは気持ちだと思ってプレーしました。

今日は16番でリーダーズボードがあって、後ろの近藤くんが7アンダー、僕が6アンダー。まだまだ分からないと思ってプレーしました。16番はチャンスを外してしまったけど、17番で良いパーセーブが出来て、18番絶対にバーディを奪って、後ろの組の近藤君を待とうと決めて。最終の2mくらいのバーディパットは気持ちで入れました。
プレーオフは緊張すると思ったんですけど、思いの外、体が動いてくれて。やっぱり日本プロで予選を通過出来た自信というのがあったんだと思います。これでツアーにも2試合出場させてもらえますので。
まだまだ技術的に足りないところはあるのは十分分かっているけど、シード選手を目指して、これから頑張っていきたい。ツアー優勝というのは、まだ難しいと思うので、今は1つ1つをしっかり積み重ねていきたいと思います。」

この優勝で6月3日から開催される日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills、そして7月1日から開催されるTOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWoodへの出場権を手にした。
日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hillsで活躍すれば、リランキング後はツアーへの機会を手にすることも可能だ。ゴルフで第2の夢を掴み取ることができるか。遠藤の今後の活躍に注目したい。
  • プレーオフを戦った近藤とお互いの健闘をたたえ合う
  • チャレンジ初優勝 優勝トロフィーを掲げる

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