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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2016

宍戸の厳しさは、自分が一番よく知っている! 宮本勝昌が3度目のVチャンス

キョンテとリャン。2人の強者に挟まれて、宮本が踏ん張った
昨年の大会覇者と、目下賞金1位の鬼に挟まれ、大会2勝の雄も奮戦した。「去年勝ったリャンウェンチョンと、いま一番強いキムキョンテ。こういうコースでこそ実力を発揮する選手」。3人の中でも最年長者でも、謙虚に「2人について行こうと思った」。

強い風が吹く中で、スタートから3連続バーディを奪った。競馬好きのベテランらしく「最高のゲートから飛び出した」。しかし馬足が良かったのも、そこまでだった。

「7番からは、バーディチャンスにひとつもつかなかった」。大会は、2000年から16回目にして、01年と10年と2度の優勝は伊澤利光と並ぶ最多タイの勝利数を誇る歴代チャンピオンでも「今日のコースは、今までで一番難しいコンディション。後半はグリーンがびっくりするくらいに堅かった。今までに無い番手で打ったりもした」。

その中で、梁津萬(リャンウェンチョン)も金庚泰(キムキョンテ)も「めちゃくちゃ低いボールで打ってくる。僕はあれは出来ないから」。2人を横目に、持ちうる力を駆使して、「必死のパーの連続だった」。残りのホールでどうにかボギーをひとつに止めて首位タイに踏みとどまった。「2人について行こうと思ったら、いきなりこっちがリードしちゃった」。

思いがけない好発進には当然、色気が出てくる。5年ぶりの大会3勝目は最多記録の更新がかかる。「そうなれば一番いいけど。そう簡単にはいかないコースだから」。甘くないのは、自分が一番よく分かっているつもりだ。

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