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女子のLPGAは2位に
昨年の女王の上田桃子選手はシニア勢を「おじいちゃん」呼ばわりしたばかりか、男子をして「遼くん頼みのJGTOには負けない」と勇ましく、3年ぶり2度目のタイトル奪還をもくろんだ女子のLPGAだったのだが……。
今年も念願かなわなかった。
シニアには、5ポイントも大差をつけられたばかりか、どうにかJGTOにわずか0.5ポイント差をつけて2位に収まれたのも「他力本願」(樋口久子会長)。皮肉なことかそれもまた、シニアのPGAのおかげだった。
3ツアーの賞金1位が激突した注目の最終組は、尾崎健夫が最終ホールで連続バーディを奪い、石川遼とタイで並んだ。
おかげで、横峯選手の1ポイント追加でかろうじて逃げ切ることが出来た。
「ジェットさんのことは、これからも大切にしないといけません!」と、樋口会長が言ったそばから、上田選手はまだ懲りずに「“おじいちゃん”たちは、強かった」と、だめ押ししたが、それでも、なおめげずに女子ツアーに目尻を下げて「可愛い、可愛い」を連発するシニア勢の気持ちも分かる。
「やっぱり、口では勝てなかった」と可愛らしい溜息をついたのは、諸見里しのぶ選手。
「せっかくシニアや男子のみなさんと回れるめったにないチャンス。技を見せていただこうと思っていたのに自分のことで、いっぱいいっぱいで……」と、唇を噛む様子は可憐そのもの。
初出場の有村智恵選手も全美貞選手も「格好良い姿を見せてもらえて嬉しかった」とけなげに、横峯選手は、やっぱりジェットの戦いぶりを例にあげ、「ここで入れなきゃというときに入れてくる精神面の強さが凄い。私は、メンタル面が弱いので、とても勉強になりました」と褒めちぎって、いっそうシニアの面々を虜にしてしまった。
「いつでも僕らが応援しているからね!」とのシニアの熱烈声援を受けて、女子ツアーも次こそは……!!
■LPGAチーム(女子)紹介
横峯さくら(賞金ランク1位)
諸見里しのぶ(同2位)
有村智恵(同3位)
全美貞(同4位)
上田桃子(同21位)