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女子のLPGAは2位に

午前のダブルス戦は女王さくら(右)と、2位のしのぶ(左)ペアも、会場の注目を一身に集めて…
ちょうど本戦の13日(日)に横峯さくら選手が24歳の誕生日を迎えても、平均年齢は23歳。主催者がスタート前に用意した、女王を祝うささやかな誕生パーティを丁重に断って、この最強ツアー決定戦に専念した。技のシニアと力の男子に対抗して、「若さで勝つ」と横峯選手。

昨年の女王の上田桃子選手はシニア勢を「おじいちゃん」呼ばわりしたばかりか、男子をして「遼くん頼みのJGTOには負けない」と勇ましく、3年ぶり2度目のタイトル奪還をもくろんだ女子のLPGAだったのだが……。

今年も念願かなわなかった。

シニアには、5ポイントも大差をつけられたばかりか、どうにかJGTOにわずか0.5ポイント差をつけて2位に収まれたのも「他力本願」(樋口久子会長)。皮肉なことかそれもまた、シニアのPGAのおかげだった。

3ツアーの賞金1位が激突した注目の最終組は、尾崎健夫が最終ホールで連続バーディを奪い、石川遼とタイで並んだ。

おかげで、横峯選手の1ポイント追加でかろうじて逃げ切ることが出来た。
「ジェットさんのことは、これからも大切にしないといけません!」と、樋口会長が言ったそばから、上田選手はまだ懲りずに「“おじいちゃん”たちは、強かった」と、だめ押ししたが、それでも、なおめげずに女子ツアーに目尻を下げて「可愛い、可愛い」を連発するシニア勢の気持ちも分かる。

「やっぱり、口では勝てなかった」と可愛らしい溜息をついたのは、諸見里しのぶ選手。
「せっかくシニアや男子のみなさんと回れるめったにないチャンス。技を見せていただこうと思っていたのに自分のことで、いっぱいいっぱいで……」と、唇を噛む様子は可憐そのもの。

初出場の有村智恵選手も全美貞選手も「格好良い姿を見せてもらえて嬉しかった」とけなげに、横峯選手は、やっぱりジェットの戦いぶりを例にあげ、「ここで入れなきゃというときに入れてくる精神面の強さが凄い。私は、メンタル面が弱いので、とても勉強になりました」と褒めちぎって、いっそうシニアの面々を虜にしてしまった。

「いつでも僕らが応援しているからね!」とのシニアの熱烈声援を受けて、女子ツアーも次こそは……!!

■LPGAチーム(女子)紹介
横峯さくら(賞金ランク1位)
諸見里しのぶ(同2位)
有村智恵(同3位)
全美貞(同4位)
上田桃子(同21位)
  • 初出場の有村選手(左)は桃子先輩(右)とのペアに、「今年一緒に戦ってきたみなさんとチームを組んでプレーが出来て光栄でした」と。
  • 前半は控えに回った韓国出身の全美貞選手(右)は近ごろ、ますます日本語が上手になったとの評判に。待機している間にもJGTO選手会長の話術を盗む熱心さ?! 
  • 室田にハグされる諸見里選手。シニアの熱烈声援を受けて奮闘した女子ツアーも、来年こそは…!!

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