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日本オープンゴルフ選手権 2010

ハン・リーが首位キープ

この日2日目は吹き荒れた風に、狭いフェアウェイを捉えることが、初日以上にひと苦労。しかもショットにやや精彩を欠いたため、いっそう集中力を要した1日となった。

「本当に疲れました・・・」と、身長190センチの大きな体で息をつく。
「今日は昨日以上に耐えました」といいながら、どんな難コースにも屈しないパワーヒッターは、3つスコアを伸ばして単独首位をキープした。

2打差の3位には、まだ18歳のアマチュア、松山くんの存在を喜ぶ。
「日本ツアーはいま、若くて強い選手がどんどん育っていて、この先10年、20年が非常に楽しみになると思う」と、若い力の台頭に胸躍らせる。

自称「遼ファン」でもある。「個人的に大好きなんです。彼はゴルファーとしても素晴らしいが、人としても素晴らしい。ジェントルマンだから」と絶賛する。

そんなティーンエイジャーたちを眼下に迎える決勝ラウンド。
「この大会では以前も2日目が終わってトップだったこともあるし、トップ10に入ったこともあり、そこでいろいろ学んだことがある。その経験を生かして今年こそ、良い結果が得られればいい」と、33歳も10代に負けない。

欧州でもアメリカでも結果が出せず、将来に不安を抱きながら、2007年に初来日。「コースも、スタッフも、その環境すべてが素晴らしい」と絶賛する日本ツアーで、プロとしてやっていく自信を取り戻すことが出来た。
それだけに、2008年から3年目のシーズンを迎えた今は、はっきりとこう言える。
「僕のホームツアーは日本です」。
韓国系アメリカ人のリーにとってもこのゴルファー日本一決定戦は、格別の思い入れがある。

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