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ドンファンがジャパンゴルフツアーに復帰!

ドンファン(左)と小泉会長(右)
2008年のシーズンを最後に、兵役のためジャパンゴルフツアーを“留守”にしていたドンファンが、無事任務を終え、1月25日(火)の昼過ぎに来日。その足でJGTOの事務所を訪れ、挨拶をした。

「一昨日(1月23日)、兵役を終えました。」
JGTOのスタッフの拍手で事務所に迎え入れられたドンファンの顔は、2年前よりも若干ふっくらした感があったが、人懐こい笑顔は相変わらずだ。

2008年12月22日に空軍に入隊。空軍の施設内にあるスポーツセンターに配属となった。朝6時から夜9時までの長時間にわたる勤務時間の中に、軍隊の基本訓練のカリキュラムが盛り込まれており、時には実弾を使って銃の発砲訓練もあったという。
スポーツセンターには、室内のゴルフ練習場が併設されていて、空いた時間があればボールを打っていたそうだ。また、1ヶ月の間に3泊4日の休暇を1回取ることができるそうで、その休暇の度にゴルフ場に出向きラウンドをしていたという。
「2年1ヶ月1日という長い兵役でしたが、年齢が同じくらいの人達が多かったし、みんなで励まし合っていました。厳しい訓練だったけれども、楽しい時間もたくさんあったし、何よりゴルフ以外の社会を見ることが出来たことが、今後の自分にとってすごくプラスになったと思います。若いうちにこのような経験をすることが出来て良かったです。」

ドンファンは2年ぶりの日本にもかかわらず、日本語は明らかに上達していた。
「兵役の間、漢字の勉強は相当しました。ある程度の読み書きは出来るようになったと思います。会話は、日本の先輩のプロの方々と常に電話で連絡を取り合っていたので、日本語を忘れることはありませんでした。」と日本人顔負けの流暢な日本語で答えてくれた。

今年の目標は?との問いかけには、「今年は、まずはシード権をキープすることが目標です。その中で優勝をすることができたら最高です。でも、そう簡単にはいかないと思うので、まずは予選通過、その次は10位以内、その次は5位以内、その次は優勝争い、というように一歩一歩階段を昇るようにやっていきたいと思っています。」

ドンファンは今週中に母国の韓国に戻り、2月はじめから1ヶ月間はタイでトレーニング漬けの毎日を送る予定。3月に入ると、韓国での体育の教員免許を取得する為のいわゆる教職課程として、韓国国内の高校に『教育実習生』として勤務をした後、4月の日本での開幕を迎える予定だそうだ。
「開幕戦の初日はすごく緊張しちゃうんだろうなぁ・・・。最初の4〜5ホールは頭の中が真っ白な状態でプレーをしているかもしれないです。でも、その緊張を楽しみたいと思います。」

精神的に大きく成長したドンファンの今年の活躍に注目したい。

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