昨年、石川遼と今野康晴とのプレーオフを制して、ツアー初優勝をこの日本一のビッグタイトルとした小田はイーブンパーで、予選を通過してホッとひと息。

「もう上出来です。これでやっと、明日から思い切り出来る」と、ようやく笑顔がこぼれ出た。

ディフェンディングチャンピオンは、人に注目を浴びることが、何より苦手ときている。
それだけに、連覇がかかる今年は、開催前からコチコチだった。
「とにかく、早く予選が終わって欲しい」と、祈る思いで開幕を迎えた。

重圧にも初日もイーブンパーと耐えに耐え、難コースで徐々に順位を上げて19位タイで迎える週末は、髪を切って気分一新する。

「ずっと切る暇がなかったので、今週は予選通過をしたら、切りに行くよ、と。かなり伸びていましたからね」とは、世話女房の優子さん。
もっとも、髪型にはとんとこだわりがないそうで、「試合に行った先々で、宿泊先から一番近いお店を見付けて入るんです。ヘアスタイルも、すべておまかせ。だから今回は“名古屋スタイル”ですね」。
それも合わせて乞うご期待。

• 石川 遼