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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2016
大学の合宿みたい!? 小田龍一がペアルックで67をマーク
小田が、上平栄道(うえひらまさみち)とのペアルックで、スコアを伸ばした。同じ組で回ると決まった時点。小田は気を遣って「2人でかぶらないようにしようと思った」。
揃ってフランス生まれのゴルフウェアブランド「CLUNK(クランク)」と契約を結ぶ2人。しかし、上平は「こんな機会は今日しかない。一緒の服で回ろう」と、提案したという。
そんなわけで、仲良くお揃いで3日目の宍戸に登場した2人。
一時期、ツアーで一番小さい選手の異名を取った上平のSサイズと、かたや特注サイズの小田と。「2人合わせてやっと標準サイズの2人。メーカーの方にも、いつもご迷惑をおかけしています」(小田)。
大小コンビのお揃いプレーはどこかユーモラスで、こんなにサイズが違うのに、互いのハウスキャディさんがそれぞれの選手に、間違えてクラブを渡して大笑いをしてみたり。そんな和気藹々のラウンドは、ゴルフ部の合宿みたいで微笑ましく、小田は「今日は楽しく出来ました」と、サタデーチャージにつなげてみせた。
会場の宍戸ヒルズカントリークラブは、モンスターコースを目の前にして、選手の誰もがそうだと思うが、ただでさえ、ちかごろ振り切りが悪い小田には、「気持ちで負けてる。ショットがどんどん小っさくなっていく」。
まして今年は初戦から、予選落ちが続いて「コースに負けてる。ビビっている自分がいる」。
どうにか決勝ラウンドに進んだはいいが、ハウスキャディ歴20余年の高田靖子さんに、「何やってんですか!」と叱られた。「全然振れていない」とダメ出しされた。2003年に、大会がこのコースに移ってからのつきあいで、気心の知れた仲だからこその叱咤に、その日は遅くまで、練習場で「マン振りの練習をした」。
テーラーメイド社のドライバ−は、ネジで簡単に調整出来る。今朝は目一杯、ロフトを立てて「振らないとドロップしちゃう状態にして、振らざるを得ないようにした」。難コースで自分をとことん追い込み、順位を上げた。
10番から3連続バーディ。最後の18番は小技も冴えた。左手前の深いラフから、高く打ち出し、ピンそばのパーを拾った。
近頃、不調で夢見が悪かった。「わ〜って叫んで夜中に起きちゃう」。今夜は久しぶりに良い夢で、最終日を迎えられそうだ。