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Novil Cup 2011
開幕戦に誓う。小川兄妹が力をあわせて上位進出を目指す
2011年、国内男子ゴルフの先陣をきって開催される『Novil Cup』での活躍を誓い、宮城県出身の小川拓哉、小川あいさんの兄妹がタッグを組んで出場する。
あの多くの方が亡くなった3月11日の東北地方太平洋沖地震からまもなく1ヶ月を迎えようとしているが、まだ被災地では多数の行方不明者がおり、多数の方が避難生活を続けている。そんな状況のなか迎える開幕戦。もちろん二人にとっても『Novil Cup』が被災後、はじめて出場する試合になる。
「3月11日ですね。地震がおきた当日は、2人とも宮城の実家にいました。
家がつぶれるくらいゆれて、外にでてつぶれないでくれーと祈っていることしか出来ませんでした。
しばらく電気も水道も使えなくて。でも、実家は内陸側にあったので、みんな無事でした。本当にそれだけで良かったです。でも、海岸線のほうは本当に大変みたいで、口に出す言葉が見つからないです。今も連絡が取れない友人もいますし。
ただ、自分たちはプロゴルファーなので、いま出来ることは良いプレーをして、上位で活躍することしかないですから。ただ頑張ります。」と被災者でありながらも、選手として出場する今の気持ちをかたってくれた。
宮城県からの移動手段は車しかないため、今週は運転を交代しながら徳島まで1200キロを走破しての出場。そして、被災後、ほとんど練習も出来ない状況で迎える開幕戦と、決していいスコアが出せる状況ではないが、それでも地元にいいニュースを届けるために頑張りたいという小川兄妹。
被災地に、そして日本に元気のできるような活躍を期待したい。