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NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2000

今季初シードの野上貴夫

“8試合連続予選落ち”の屈辱をようやく返上、通算6アンダー、8位タイにつけた。

 野上貴夫は、4番、6番のパー3では10メートル以上のバーディチャンスを沈めるなど、6バーディ(2ボギー)を奪って通算6アンダーに浮上して、「僕の開幕戦は、今週です!!」と笑った。
 現在、賞金ランク100位。初シードの今年前半は振るわず、5月の三菱自動車から先々週のアイフルカップまで、8戦連続予選落ち。その屈辱を今週、ようやく返上して「これまでのことはきれいさっぱり、忘れることにします(笑)」

 今年のオフは「食べすぎ」もあって、体重が90キロをオーバー。「苦しくて、フニッシュも取れない。膝にも負担がかかっていた」
 このままではいけないと、2ヶ月前からトレーナーの永井義人さんの指導のもと、本格的なトレーニングを開始。当初は、慣れない体の動きに足や腕がパンパンに張り、スイングにも影響が出ていたが、ここにきてようやく効果がではじめたようだ。
 「おかげで体重も88キロまで落ちて、スイング時の体の切れもよくなった。これまで腕まかせに振っていた感じだったけど、今はとても楽にショットできるし、体の疲労もなくなりました」と話す。

 「シニアになっても元気でゴルフができる、息の長い体力作り」これが野上の理想だ。
 「選手は故障したらそれで終わり。体が資本です。僕らはゴルフができなければその時点で“無職”になる。長い目で見た体力作りをしていきたい」
 8月には初の米ツアー、ビュイックオープンに挑戦する予定もあり、「今週できるだけ上位に入って、弾みをつけて現地入りしたい」と張り切っている。

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