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練習ラウンドスタート!<1月7日>
本戦に先駆けて、アジアチームは7日(水)に早朝8時より、揃って練習ラウンドを励行!
ノンプレーイングキャプテンながら、早くもやる気満々の尾崎直道もメンバーと並んで精力的に練習場で球を打ち、いざコースへ。
キャプテンの指示のもと、谷原秀人&SKホ、チャーリー・ウィ&W・リャン、谷口徹&石川遼、トンチャイ・ジェイディ&プラヤド・マークセンという組み合わせで順次、コースに散った。
2006年から始まった今大会。昨年はタイ国王の姉の死去で中止となり、今年が3回目となるが、尾崎キャプテンには忘れられない屈辱がある。
初めてキャプテンをつとめた一昨年の第2回大会は連敗を喫したばかりか、3日間合計16マッチでただひとつの勝ち星もあげられなかったのだ。
当時の欧州チームはその年のライダーカップの代表メンバーが半数を占めたと言うこともあってかアジア勢は惨敗…。
力の差を見せつけられたものだ。
選手だって、あのときの屈辱を忘れていない。
「相手はまさに精鋭揃いで仕方がなかった、というのはあるがそれにしても悔しい思いをしました。絶対にリベンジしたい」とはSKホ。
しかし今年は絶対的な自信がある。というのもSKには“経験”という武器がある。
タイのトンチャイとともに、今大会は3回連続3度目の出場で、コースの特徴はほかの誰よりも頭にある。
亜熱帯地方特有の粘りのある深いラフも、午後から特に強く吹き荒れる強風も、攻略法は心得ている。
絶対に打ってはいけない箇所やグリーンのクセ。
この日、練習ラウンドで回った谷原に余すところなく伝授した。
コースのいちばんの名物でもある浮島グリーンの8番は、渡る手段が船しかないというユニークさ。
しかしのそかなその光景とは裏腹に、コース一難しいこのパー3でこの日はみごとピンそばにワンオン成功!
思わず我知らずつぶやく。
「…俺たち、もう勝ったよ」。
谷原は「まだ言うのは早すぎない?」と苦笑したが、SKの気持ちは揺るがない。
「そのくらいの気持ちでやる。最後まで、粘り強くやる」と、力をこめた。