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B・ジョーンズがパーオン率賞受賞

今季のドライビングディスタンスも5位につけ、過去3年でトップ5を外したことがない。185センチの長身が、いつでも短いアイアンでグリーンを狙えるというのは断然有利だ。

2001年にはドライビング王に。また、2007年から2年連続のバーディ率賞1位のブレンダン・ジョーンズが、今年はパーオン率を初受賞した。

今年は勝ち星こそなかったが、参戦9年目の日本ツアーで、友情を深めた1年だった。
8月のサン・クロレラ クラシックは石川遼と、最後まで一歩も引かない攻防戦。

後半の一騎打ちは、いよいよ最終ホールで競り負けたが、石川に「内容では僕のほうが負けだった」と、言わしめた。

さらに優勝スピーチで、石川は涙ながらに訴えた。
「BJ(ジョーンズの愛称)がいなかったら、最後まで頑張れたかどうか分からない。今日のプレーがあるのは彼のおかげです。彼と最後まで競り合えたことを僕は誇りに思います」と、精一杯の賛辞で敗者をたたえた。

そんなけなげな18歳に、ジョーンズも応えて言った。
「この経験は、遼にとってきっとプラスになる」。
互いに獲って、獲られて獲って……。白熱のゲームを繰り広げるうちに、絆を深めた2人。
そして確信。
「遼は、きっと日本一のプレーヤーになる」。
そして、そのとおりに石川はそのまま史上最年少の王座についた。

「でも、まさかこんなに早くなってしまうとはねえ……」と、おどけたジョーンズ。
「僕も遼にはまだまだ負けられない。来年こそあの借りは、絶対に返すよ」と、ニヤリと笑った。

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