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連覇がかかる、JGTO!!

シニアと女子と男子の対抗戦「Hitachi 3Tours Championship 2011(日立3ツアーズ選手権権)は、いよいよ本番(11日・日曜日)を翌日に控え、男子のJGTOは、なんだか妙に落ち着いている。

大会前日は10日の土曜日。大会に先駆けて、3ツアーの出場18選手が、会場の千葉県・キングフィールズゴルフクラブで一同に会して行われた記者会見。

「今年は絶対に優勝します」と言い切ったのは、賞金女王。女子のLPGAチームが優勝したのは、まだ2回大会の2006年だけ。あとは開催6回中4度の最下位に、アン・ソンジュ選手を筆頭に、可憐な女子がリベンジに燃えている。

「今年の女子は、多少ぽっちゃり系が多いですが」と前置きして笑わせたのは、馬場ゆかり選手。「みんな、美人揃いなんで!! ルックスでも、プレーでもシニアと男子を魅了したいと思います!」と、華麗に宣言。
今大会最多タイ出場の横峯さくら選手も「毎年、最下位なんで頑張りたい!」と、雪辱にむけて力がこもる。

シニアのPGAチームにも、ひとつ大きな発奮材料がある。実は、松井功・会長が今季限りで勇退される。「それだけに、なんとか最後に会長をみんなで胴上げしたい」(芹澤信雄)と、燃えている。

我らが男子は、そんなライバルチームの思惑も、どこ吹く風だ。敵陣の優勝宣言も6人揃って悠然と、笑顔で受け流したのは、まず何より心強いデータがあるから。

JGTOチームの勝ち星は、開催6回中最多の4勝を誇る。あとはシニアと女子で1勝ずつと、圧倒的なその強さには、技のシニアも「そりゃあ、もう、あそこが一番強いに決まっているんですけれども」(水巻善典)と、悔しそうに横目をくれた。

今年は3年ぶり、3度目の代表入りを果たした近藤共弘が抱負を聞かれてマイクを握り、「うちは最多勝利をしているということで、かなり有利とみんなそういう気持ちでいると思う」と余裕綽々と言ってのけたばかりか、「今年はシニアが有利ではないか・・・」と、むしろ敵を気持ち良くさせてしまう始末だ。

結局、男子チームから、最後まで「連覇を狙う」との意気込みは、ひとことも出て来なかった。最年少の石川遼が「みなさん、頑張りましょう!」と先輩方を鼓舞しても、いまいち反応が悪くて「一番年下の自分が言うのもなんなんですが・・・」と思わず苦笑いで口ごもったほど。

昨年、MVPを獲得した池田勇太も「それぞれ、各チームごとの良さというか、ふだん試合では出せない部分をぜひ、明日の18ホールで出してもらえばいい」と、なんだかもう、まるでシニアのお株を奪うような貫禄のコメントも飛び出して、まさか男子は勝利への欲も失せ果てた・・・・・・?!

いやいや、我らが男子は爪を隠している。メンバーの顔ぶれを見て欲しい。
賞金王の裵相文(ベサンムン)を筆頭にひとたび勝負となれば、誰かれ構わず牙を剥く凶暴揃いだ。今でこそおとなしくしているが、本番ではなりふりかまわず勝ちにいく。

池田も「自分が一番たくさんポイントを持ち帰って、最後にカッコつけたい」と言ったように、6人がそれぞれの個性を発揮して、最高のパフォーマンスを見せれば、連覇も難くない。

そして男子も、シニアも、女子の心にも、今年なおさら常にあるのは子供たちのこと。大会趣旨の「for CHILD CHARITY」は、今年は特に被災地で過酷な運命を背負った子たちへの思いを胸に、プレーする。

今年初出場は、シニアの水巻も言ったように、「こうして男の子と女の子と年長者が同じ舞台で一緒にプレー出来るのは、アメリカでもなかなかない。こういう大会に出させていただけることに感謝しながら回りたい」。

大好きなゴルフで社会貢献が出来る喜び、そして有り難さ・・・・・・。
「震災の被害を受けられた方の力になるようなプレーを見せたい」とは、我らが賞金王の裵相文(ベサンムン)。その先に、連覇が見えれば最高だ。

※大会の模様は、地上波は11日日曜日の16時からテレビ朝日系列24局ネットで。
また衛星放送なら、BS朝日で同日20時から。
スカイAでは同日朝7時45分より生中継と、18日日曜日の19時から、ダイジェスト版でご覧いただける予定です。

※大会のもっと詳しい情報はこちらから!!

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