大会初日の第1ラウンドは、4時間遅れでスタートした。このたびの九州豪雨は当地・福岡にも大きな爪痕を残したが、なんとか盛り上げたいと選手たちは、それぞれリクエストしたお気に入りの”勝ちウタ”にノってにぎやかにスタート。

小平智には2年ぶりとなる今大会。また今年は、5月のミズノオープン以来となる国内2戦目は、大会の地元福岡の人気アイドルグループ「HKT48」の「最高かよ」をBGMに出ていった。

昨年4月の「RBCヘリテージ」を制して参入した米ツアーの18ー19シーズンは、プレーオフシリーズ進出を逃して終戦。
22試合に出場したが、最高成績は32位タイ。予選落ちは10回。
フェデックスポイントランキングは昨年の94位から大幅ダウンの180位以下になると見込まれ、すぐ9月にも始まる新シーズンまでに、今大会を含めて日本の数試合で、挽回の策を練る。

一昨年の今大会では、5位タイ。
男子ツアーで唯一の高麗芝のグリーンも、「コースはすごく好き。グリーンの目が強いので、そこをどう攻略できるかがカギと思う」。
前日28日のプロアマ戦が豪雨で中止となり、下見不足は否めないが「本戦で感じをつかみながら、上位で争えたら」と、意気込む。

アメリカを転戦しながら、女子ゴルフの”シブコさん”とはインスタグラムでフォローし合う仲だ。
「優勝するちょっと前にフォローしてもらって、フォローし返して、優勝した時も”おめでとうございます”と送ったら”ありがとうございます”と。みんなに自慢しています」。

”シブコさん”を中心とした、さらなる女子ゴルフの盛り上がりは羨ましいが、「男子は男子で、アメリカツアーを見ていると、プロゴルフはアマチュアの人がマネできないことをファンに見せるスポーツと思うので」。

先週は、石川遼が2連勝を達成した。
「遼が復活して男子もけっこう盛り上がってきている。僕も遼のつらい時をしっているので嬉しいですし、またアメリカにも戻りたいと言っていた。そういうのを見ていると僕も刺激を受けています」。
シブコさんにも石川にも負けられない。
「その気持ちを今週、この大会で発揮できれば」。
久しぶりの日本で、存在感を出したい。

• 小平 智
• 石川 遼