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中日クラウンズ 2012

スティーブン・コンランは「ここまで出来て良かった」

堅実プレーの45歳は、相性の良い和合でツアー通算2勝目のチャンスを逃したが、悔いはない。2日目に38度の熱を出し、ふらふらのラウンドは、途中棄権してもおかしくないほどだった。
関係者や、豪州から駆けつけた家族にも大いに心配をかけた1週間も、無事4日間を戦い抜いたばかりか、2位タイで大会を終えた。
「逆にここまでプレーが出来て良かった」と、大満足の連休となった。

また、体調不良を知ってか知らずか、ロープの外から大声援をおくってくれた大ギャラリー。
「ほかの大会ではほとんどサインを求められたこともないのに、今週はホールアウトするなり、たくさんの人に囲まれて・・・」。
53回の歴史を誇るこの中日クラウンズは、マスターズのパトロンよろしく、古くからの常連が和合に駆けつけ、ゴルフに精通したギャラリーで、どこもかしこも埋め尽くされる。

大会運営に協力してくださるボランティアのみなさんも毎年、応募が本当に多くて、やむなく抽選でメンバーを決定するほど。運良く当選した方はまた、抽選に漏れてギャラリーとして観戦に来た方にロープの外から羨望のまなざしを浴びるというほどだ。

会場に漂う地元ファンの熱気が選手たちを気持ちよくさせてくれるから、また多くの名勝負も誕生する。選手のすばらしいパフォーマンスが引き出される。
「優勝こそ出来なかったけど、その中でパープレーで回れましたしOKの週ですね」。
負けてもベテランに充実の笑みが広がった。

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