全英オープンの出場権をかけた日本予選に当たる「ミズノオープンよみうりクラシック」。
後輩の石川遼が見守る中、ツアー５試合目での優勝という快挙と共に、セントアンドリュースへの切符を手に入れた。

石川遼からも「海外に来ても、僕にとって頼もしい先輩」と慕われる２０歳は、練習ラウンドを終えてこう話す。
「自分のこの年齢で、ここでプレーできるのは特別なこと」。

ゴルファーの憧れのこの地を踏みしめる度に、幸せという感情が込み上げてくる。それだけに「スコットランドでゴルフを楽しむ」のが、今回の当面の目標でもある。

今日のセントアンドリュースは、この２日間とうって変って、あいにく雨模様。リンクスコース特有の強い風と時折激しく降る雨に、ツアーメンバーたちも練習を早々に切り上げた。
薗田も「こんな台風みたいな天気でプレーするのは、プロでは初めて。」と語るように、石川遼との練習ラウンドだったが、どちらから言いだす事ともなく５番ホールまで行った後は１４番に移動した。

後半からは強いアゲンストの風が吹く中、２人で豪快なショットを連発。
最初の方は風に流される場面もあったが、名物の１７番ホールのホテル越えのティショットは、共にフェアウェイをキープ。
「こういう天気も経験しておかないといけない。ここに打つと決めたら、疑問を持たずに打って行きたい」と上々の仕上がりを見せた。

「ここまで来たら、これから準備する事はない」。２０歳がいよいよ明日本戦を迎える。

• 薗田 峻輔
• 石川 遼