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ブリヂストンオープン 2009

初優勝からあけて2週連続Vがかかる小田龍一が

先週の日本オープンで、悲願のツアー初優勝をあげたことで、本当は目立つことが大の苦手な32歳は、居心地が悪くてたまらない。

たちまち注目を浴びて、ついて歩くファンの数も格段に増えた。
ゴルファー日本一決定戦を制したプロとして、恥ずかしくないプレーを。
そう思うのだが「自信がない」。

かわりに、せめてエチケットやマナーの面で、アピールしようと以前にもまして、ティグラウンドで目についたゴミを拾ってみたり、普段以上にギャラリーの声援にはいちいち帽子を取って挨拶してみたり…。

それでも、あまりの声の多さに「もう、バイザーは被らなくてもいいくらいで」と、苦笑い。

そんなゴルフ以外の仕事で忙しい小田だが“本業”でもしっかり魅せた。
3番は、グリーン奧からチップインで、まず最初のバーディを奪うと順調にスコアを伸ばした。

今野康晴と石川遼とのプレーオフを制した先週の最終日。
「遼くんよりも振ろう」と決めたショットは今週も引き続き、思い切りよく打てており、「なぜか、ずっと“開き直り”が出来てるんです。アドレスしたら、色々考えるんじゃなくて、信じ切ってやれている」。
ときおり弱点でもある「突っ込み系」のショットが出て、12番パー3のように、ミスすることもあるが、それ以外はほぼ理想どおりのゴルフが出来ているという。

通算11アンダーは首位と2打差。
2週連続優勝が見える位置にも、「ありえないです。めっそうもない」と全否定したがこの欲のなさゆえに、ひょっとしてということもありえる。

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