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キヤノンオープン 2009

ハン・リーは「攻めるゴルフが出来ました」

川岸と激似と評判のリー
予選2日間は、「オールドブラザー」とのラウンドに、気分を良くした。同組で回った川岸良兼とは、リーが日本で本格参戦をスタートした昨年から、その外見が非常に似ていると評判だった。

身長は、190センチのリーのほうが10センチ高いが背格好といい、その顔つきといい・・・。
ファンにすら、間違えられる。
「川岸さんサイン下さい、って・・・。いえいえ僕は、ハン・リーと申しますって、断ることも多いんですよ」と、ニコニコと笑う。

似ていると言われれば当然、その選手がどういうゴルフをするのかが気になる。
以来、11歳年上の先輩のプレーを注意して観察するようになり、「豪快で、切れ味があって・・・。いっぺんに川岸さんのゴルフが好きになりました」と、リーは言う。

「川岸さんの気持ちは聞いたことはないですが、似ていると言われることは、僕にとっては光栄です」。
この2日間は、そんな憧れの気持ちがプラスに作用した。
日に日にショットは切れて、普段は安全にパー狙いのパー3も「今日は攻めて行くことが出来ました」と、ご機嫌だ。

首位と2打差の単独2位で迎える決勝ラウンドは、残り1日で決着がつけられる。
台風18号の影響で、競技は54ホールに短縮されたが「初日の中止は当然でしょう」との言葉になぜか力がこもる。

怖い思いをした。
今週の宿は、横浜市内の超高層ホテル。62階の部屋は、荒れ狂う風に揺れに揺れた。
「本当に怖かった」と、水曜日の夜を思い返して大きな体を小さく縮めた。

そして、翌朝には度肝を抜いた。
あれほどの天候にも、会場は何事もなかったように整然としていたからだ。
「まるで、台風なんかなかったみたいで」。
過去に、米ツアーに5試合ほど挑戦したことがあるそうだが、「言っちゃあなんですが、向こうではこうはいかない。日本ツアーのセッティングは本当に世界一です」。
シード1年目にしてすっかり魅せられた舞台だからこそ、ツアー初優勝は出来るだけ早く欲しいとリーは考えている。

  • そしてこれは初日の写真。右でショットを打つのがリーで、左が川岸ですが見分けつきます?!

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