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フジサンケイクラシック 2012
河野晃一郎が5位タイ
この日2日目は難しいピン位置も、「若い選手が世界に出て行くためにもこれくらいの厳しさは必要」と、デビュー前はアメリカのミニツアーで腕を磨いた31歳も嬉々として、コースと格闘してきた。
出身は東京都だが、開催コースの地元・山梨県の笛吹市で12歳から約13年間を過ごした。
今大会は2009年に、山梨県オープンの覇者として初出場を果たした。当時から、県にゆかりのプロとして、コースに来れば歓待を受けてきた。
「今では従業員の方の顔も名前も全員知っています。オフにも来るたびに、本当によくしていただいて。まるでここが家みたい」と、言うほど思い入れが強い舞台で「他の選手より、当然気合いが入ります」。
昨年10月のマイナビABCチャンピオンシップで、その年賞金王に輝いた裵相文(ベサンムン)をプレーオフ6ホールで下してツアー初優勝を飾った。
「それで勘違いした」と、さらにレベルアップを求めて、ミスの許容範囲が狭まった。
「自信が過信に変わってしまって。なんでこんなことも出来ないんだ、と」。
自分で自分を責めすぎて、「精神的に切れて、うまくプレーが続かない」と、今季はまだ結果が出ていない。
それでも、今週は連日、大勢の地元ファンに見守られて「優勝争いをしているみたいなどきどき感。そんな中でチーピンなんかも打ってまだまだ甘い部分はあるけれど、応援されて頑張れる」。
首位と2打差の優勝争い。
地元でツアー2勝目の期待がかかる。「まだまだ、優勝を意識するようなゴルフではない」と遠慮がちに「この試合をきっかけに、これから後半戦で頑張りたい」。
ここから上昇気流に乗る。