男子ツアーは２週連続で、好ゲームが続いている。先週のブリヂストンオープンは片山と深堀と、近藤の大接戦だった。さらに先々週の日本オープンは、谷口と片山と深堀ら、２度目のタイトルを狙う歴代チャンピオンのデッドヒートが繰り広げられた。

いまもっとも脂が乗ったトッププレーヤーたちの熱戦をテレビで見るにつけ、宮本はつくづくと思った。
「この試合はきっと、生で見たら相当面白い！」。

現在賞金ランク４位は5718万7508円。賞金レースの谷口、片山の２人の争いにはかなりの差をつけられてしまったが、自分もただ指を加えて見ている場合ではない。
「僕もここに加わりたい。盛り上げたい」。
今週は、そんな思いで戦っている。

さらに次週には、賞金総額４００万ＵＳドル（約４億8000万円）のビッグイベントも控える。
シンガポールのセントサゴルフクラブで行われるバークレイズシンガポールオープンは、今月１日に岐阜県の新陽カントリー倶楽部で行われた日本予選でトップ通過を果たして出場権をゲット。

今年末に行われる同ツアーの出場権をかけたＱスクールにも挑戦する予定で、「来年はオフを作らない」という計画を立てている宮本にとっては、願ってもない腕試しになる。

そんな遠征前の今季２勝目で、ぜひ弾みをつけたいところだ。

幸い、朝日放送が主催する今大会はゲンがいい。
石川遼くんについで２位につけた５月のマンシングウェアオープンは、ＫＳＢ瀬戸内海放送が主催。
４年ぶりのツアー通算６勝目をあげた８月のＫＢＣオーガスタは　九州朝日放送が主催。
今年は、いずれもテレビ朝日系列のトーナメントで好成績をおさめているだけに、「今回も」との思いがある。

モチベーションを上げる材料をかき集め、「最終日まで、どきどきしながらやりたい」。
今季２勝目に照準を合わせた。

• 宮本 勝昌
• 石川 遼