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石川遼 『今週は今年の集大成』 (12月14日)

公式記者会見で笑顔を見せる石川
大会週水曜日は、午前中に28組、午後に24組の計52組によるプロアマ大会が開催された。

石川は午前組でプロアマをスタート。1ホール毎に丁寧にコースの感触を確かめた。
石川がアマタスプリングCCをラウンドするのは、一昨年のザ・ロイヤルトロフィのアジアチーム代表としてプレーした時以来で、約2年ぶり。
今大会は、ザ・ロイヤルトロフィが開催された時とは、OUTコースとINコースが入れ替わっての開催となる。
コースの印象については、「池が絡んでいるホールが多くあるので、アメリカのコースに似ている雰囲気があり、やり甲斐がある。難しいコースだけど、優勝スコアはきっと2ケタアンダーになってくると思うので、初日から“キリッ”としたプレーを心掛けたい。」と意気込む。

今年は、日本ツアーではついに優勝することができなかったが、本人に焦りは無い。
「ここにきてアプローチからドライバーまで、スイングの一貫性が出てきていると感じている。1ショットごとの結果にとらわれずにプレーしたいと思う。大会に出場しているからには当然優勝を目指している。このコースを初めてプレーする選手よりも自分は(過去にプレーをしているので)アドバンテージがあるはずなので、是非、それを活かしたい。」と、調子が上向いていることを実感しつつ、ポジティブな考え方は相変わらずだ。

タイの大洪水災害については、石川も相当気になっていた。
日本のツアーで一緒に戦っているP・マークセンやK・アフィバーンラトから、「アマタの周辺は大丈夫」と聞いてはいたが、タイに到着するまで気が気ではなかった。
飛行機の窓からタイの陸地を眺めた時に感じたことは、緑の少なさだったという。
「タイは、すごく緑が多いイメージだったけれども、心なしか緑が少なくなって水が多いように見えた。」
石川は、2010年からタイゴルフ観光親善大使を務めている。
「自分がこのタイでプレーすることによって、“タイではゴルフをプレーすることができるんだ”って思ってもらえたらありがたい。昨日タイに到着して、自分が目にした限りでは、バンコクの中心地も観光で来ても大丈夫そうに見えたので、そのようなアピールができたら嬉しい。」と親善大使としての役割も背負ってのプレーとなる。

石川にとって、今週が今年最後のトーナメント出場。
「明日から今年最後の試合。今年の集大成でもあるので、初日から良いプレーをしたい。来年に向けての弾みになるような4日間にして、何かを掴んで帰りたい。」

石川の今年最後の戦いがいよいよ始まる。

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