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ルーキーオブザイヤーに黄重坤(ハン・ジュンゴン)/特別賞に松山英樹さん

黄(ハン)のお父さんは、流暢な日本語でメッセージを代読
主にゴルフトーナメントの主催者で構成される日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)が、毎年トーナメントで顕著な成績を残した新人を選出して表彰している“ルーキー・オブ・ザ・イヤー”。昨年は薗田峻輔、一昨年は池田勇太、そのさらに1年前は石川遼が受賞している。
2011年度のGTPAルーキー・オブ・ザ・イヤーには、『〜全英への道〜ミズノオープン』で初優勝を果たした黄重坤(ハン・ジュンゴン)が選出された。
また今回は特別賞として松山英樹さんが選出され、2月3日(金)、都内のホテルで表彰式がおこなわれた。

黄(ハン)は現在海外で合宿中ということで、お父さんが代理出席。黄本人から預かったメッセ―ジを流暢な日本語で披露した。
「去年、初めて日本ツアーに参加できることになり、それまでテレビで見ていた有名選手達と同じステージでプレーできたことが夢のようです。
まだまだ足りない部分が多い私が、このように大きな賞をいただくことができたのは、皆さまに温かい応援をしていただいたからこそと、感謝いたしております。
この賞は、“これからも、もっともっと頑張れよ!”というメッセージだと思って、一層強いプレーをお見せできるように努力します。」

黄の2011年のシーズンは、QTランキング5位の資格で日本初参戦。
ツアー開幕戦、2戦目と順調に予選を通過し、特に2戦目のつるやオープンでは初日に首位発進し、2日目に3位、3日目に2位まで順位を上げ、一気に優勝まで駆け上るかと思われたが、最終日に崩れて15位に沈んだ。しかし、そのポテンシャルの高さを早々に見せつけた。
3戦目以降は、5戦連続して予選落ちを喫する洗礼を受けたものの、デビューからわずか8試合目のミズノオープンで、19歳の若さにしてツアー初優勝をあげたのだった。
黄はこの優勝で全英オープンにも出場。メジャー大会でも怯むことなく見事に予選を突破してみせた。
黄にとっての2011年は、すべてのことが初めての経験だったと言っても過言ではない1年間だったに違いない。

一方、特別賞を受賞した松山英樹さんは、昨年のマスターズトーナメントでローアマチュアに輝いたことをはじめ、『三井住友VISA太平洋マスターズ』でアマチュアとして3人目となるツアートーナメントでの優勝を果たしたことなどが評価されての受賞となった。
「このような栄誉ある賞をいただくことができて、とても光栄に思います。もっともっと上を目指して、これからも頑張っていきたいと思います。」と挨拶。
表彰式後におこなわれた記者会見では、今年のジャパンゴルフツアーでの目標を問われると、「予選落ちをしないこと。(アマチュアとの試合のバランスを見ながら)時間があれば、できるだけ多くの試合に出させてもらいたいです。」と謙虚に語っていた。

松山さんは今月25日に、黄も5月に二十歳になる。
松山さんはアマチュアとして、黄は日本ツアー2年目として、更なる活躍を期待したい。

  • 松山さん「嬉しいっす!」

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